2話目〜!!!
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【ci side】
K国で奴隷となっていたといわれる少年をW国の軍で保護する事になり、彼は「ショッピ」と名付けられた。
世話をするのは俺と大先生。
彼は何もしゃべらない。
そして自分からは何もしない。
「ご飯食べていいよ」って言うまでご飯は食べへんし、「寝よ」って言うまで寝る事もなかった。
まるで感情のないロボットのような感じで…。
夜9時ぐらいになると、ショッピは服を全て脱いで、裸で正座をしていた。
俺が「服着な風邪ひくで」って言って服を着せるまで微動だにしない。
何もない時はずっとどこかを見ていた。
どこを見ているのかは分からない。
だって、彼の目はうつろで、死んだ魚のような目だから…。
ci「そういえば好きなものとかは?なんか嫌なら言ってもええんやで?」
最初しんぺいさんにケガの手当てをしてもらっている間に彼に聞いた。
だが彼は一言
「分かりません」
とだけ言った。
それ以来は何も喋ってくれない。
どうやったら、心を開いてくれるのかも、何も分からない。
俺はただロボットのような…人形のような彼のそばにいる事しか出来なかった。
彼の身体はすごかった。
しんぺいさん曰く、相当暴力を振られたようで、内臓なども傷ついているらしい。
いつから、あんな「奴隷」となっていたのだろうか…
彼は苦しくなかったのだろうか…。
いや、苦しいに決まっている。
きっと、ずっとつらかったんだろうな、奴隷として使われて、暴力を振られて、沢山叫んだんだろう。
沢山泣いただろう。
そのたびに、誰も助けてくれない絶望感に襲われていたんだろうな。
それがどれだけつらい事かは分からないけど、でも俺だったら絶対に耐えられない。
そんな世界を彼は生き抜いてきたのだ。
彼の頭に手を置く。
そして彼の頭を撫でた。
ci「よう頑張ったな…」
ショッピは一瞬顔をあげてこちらを見た。
ショッピの瞳は綺麗な紫色で、綺麗な茶髪ととてもあっていた。
しかし、彼はすぐに下を向いてしまった。
ut「チーノ~、ショッピくんどー?」
大先生がこちらへやってくる。
ci「いつも通りっすよ」
ut「でもほんま、身体ほっそいな~もっと飯食わさなあかんかな、」
ci「そっすね、すぐ折れてしまいそう」
彼はうつろな目でこちらをまた見つめた。
何処か助けを求めているような目で、見ててとても辛くなる。
でももう大丈夫やで。
ci「俺らが守ったるからな!!!」
俺がそう言うと、彼は初めて頷いた。
コメント
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おいこらK国、僕の推しに何してくれとんじゃ我い!((ヤンキー化 最高でしたよ‼︎