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#原因は自分にある。
宇空#🎹,🐈⬛
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#原因は自分にある。
バディ乃杜バディ子
26,254
病室には静かな時間が流れていた。
かなめは眠ったまま。
規則正しい心電図の音だけが部屋に響く。
りょうたはベッドのそばから離れようとしなかった。
かなめの手をそっと握ったまま、何度もうつむく。
「……ごめん。」
その一言を、何度繰り返したか分からない。
「俺がちゃんと前を見てれば……。」
「俺が焦らなければ……。」
「かなめは傷つかなかったのに……。」
涙が止まらなかった。
⸻
たかとはそんなりょうたの前にしゃがみ込む。
「りょうた。」
返事はない。
「かなめが聞いたら、一番困ること言ってるぞ。」
りょうたはゆっくり顔を上げた。
「……え?」
「かなめ、お前を助けたことを後悔すると思うか?」
りょうたは首を横に振る。
「思わない……。」
「だろ?」
たかとは小さく笑う。
「かなめは、自分で選んだんだ。」
「お前を助けたいって。」
じゅんも静かに続ける。
「だから、自分だけを責め続けるのは違う。」
「今かなめが目を覚ましたら、一番心配するのはきっとりょうたの顔だ。」
こうさくもうなずく。
「ずっと泣いてる姿なんて見たくないと思う。」
りょうたは唇をかんだ。
「……でも。」
「怖かった。」
「かなめが目を開けなかったらどうしようって。」
「俺……。」
言葉にならず、また涙があふれた。
⸻
その日の夜。
メンバーは交代で病室に残ることにした。
「今日は俺が残る。」
りょうたが言うと、誰も反対しなかった。
「何かあったらすぐ連絡して。」
かずとがそう言い、五人は病室を後にした。
部屋には二人だけになる。
静かな夜だった。
りょうたは椅子に座り、眠るかなめを見つめる。
「かなめ。」
小さく呼びかける。
返事はない。
「返事、しようと思ってたんだ。」
震える声で続ける。
「ずっと考えて……。」
「やっと答えが出たんだ。」
かなめの手を握る力が少しだけ強くなる。
「俺も。」
「かなめのことが好き。」
「ちゃんと伝えたかった。」
涙が一滴、シーツに落ちた。
「だから……。」
「早く起きてよ。」
「直接言わせてよ。」
「眠ったままじゃ嫌だ。」
りょうたは目を閉じた。
「また一緒に笑いたい。」
「レッスンも、ライブも。」
「七人でステージに立ちたい。」
病室は静かなままだった。
⸻
翌朝。
窓から朝日が差し込み始めたころ。
りょうたはかなめの手を握ったまま、椅子にもたれて眠ってしまっていた。
そのとき。
かなめの指先が、ほんの少しだけ動く。
「……。」
まぶたがかすかに震えた。
その小さな変化には、まだ誰も気づいていなかった。
新しい朝が、二人を静かに包み込んでいた。
コメント
1件
りょうたの「好き」の告白、心臓ぎゅってなった…😭💕眠ったままのかなめに伝える切なさがエモすぎて涙止まらなかった。最後に指が動いたシーンで希望が見えたから、次が待ち遠しすぎる!!続き絶対読むね!!