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「…は?」

開けた扉を閉めるのも忘れて立ち尽くしている。

ちがう。誤解なんだ。待ってくれ。

俺は決して変態じゃない!!!!









最近はテスト期間で俺は図書室でマッシュとフィンに勉強を教えていた。別にそれは問題ないのだが、流石に自分の勉強時間も欲しい。ということで、遅い時間まで図書室や自習室に残る日が続いていた。

いくら体が頑丈な俺だとしても睡眠時間が少なければ疲労が溜まってくる。そう、疲れていて頭が上手く回っていなかったんだ。

そんな時に自分一人しかいない部屋の中で恋人の匂いがするローブなんて見つけてしまったら…

着る以外の選択肢は思いつかなかった。




「言い訳は以上か?」

「うぅ…仕方ないだろ、」

ドットの必死な弁明も虚しく、冷たい目で見下ろされてしまう。同じ身長なのにも関わらず見下ろされているのは正座させられているからだ。

「仕方ないとはなんだ…」

半ば呆れのような表情でため息混じりに聞いてくる。俺だってわかんねぇよ。口走っちまったんだよ。

「俺が仕事に行っている間、なんで勝手に俺のローブを着たんだ?」

真っ直ぐ顔を見られ諭されるように問われる。

目の前にイケメンがアップで映し出されて不本意ながら照れてしまう。そんな状況ではないとわかっているのに。

そんなことを考えている時、ふと気づいたんだ。

ランス、笑ってね?

声を上げて爆笑している訳ではない。それよりも、子供のイタズラみたいなニヤッとした表情。

「どうしたんだ?」

それを隠す素振りもなく楽しそうに急かしてくる。

こいつ…わかってやがる。

しゃあねぇな。たまにはノってやるか…

「寂しかったんだよ!!んだよ!わりぃかよ!?」

自分でも顔が赤くなっていることがわかる。 ノってやる。と言ったわりには余裕がない反応をしてしまったことも。

「ふは、最初からそう言えばいいものの、」

勝ち誇ったような顔で笑われる。









(後日)

「ランスくん、少し勉強を教えて欲しいんだけど…」

「すまないな、フィン。今日は少し予定があってな… 」

「そっか、ごめんね。でもランスくんが仕事以外の予定って珍しいね。」

「…あいつが寂しがるからな、」


なんて会話をフィンとしたらしい。

…は?

俺は決して寂しがり屋じゃない!!!!


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ドット可愛すぎる...

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