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隠れ家のソファの上。
海から這い上がり、強欲なG7との一戦を終えた体は、限界に近い。
だが、その隣で眠るにゃぽんが、日帝の震える手を「お兄ちゃん……」と無意識に握りしめるたび、
荒れた過呼吸は不思議と凪いでいった。
🇮🇹「……ねえナチ、覚えてる? 昔、日帝が初めてベルリンに来た時のこと」
イタ王が不敵に、それでいて懐かしそうに目を細めた。
🇮🇹「日帝、軍服をビシッと決めて、氷みたいな顔して挨拶してきたのに……。にゃぽんが君の飼い犬に吠えられて泣き出した瞬間、慌てて抱き上げて、あやしてたんね。あの『帝国』の象徴が、形無しだったんね」
卍「……余計なことを思い出すな、イタ王。……あの時は、貴様が横からパスタを勝手に茹で始めて、執務室中を粉まみれにしたせいだ。私のキッチンを戦場にしおって」
ナチスは吐き捨てるように言ったが、その口角は微かに上がっていた。
卍「……あの日帝が、完全な破壊兵器にならずに済んだのは、間違いなくにゃぽんがいたからだ。私たちが血の海を渡っていた時も…」
ナチは手を止め、眠る二人に慈しむような、それでいて重苦しい視線を向けた。
卍「……世界をこの手に収められると信じて疑わなかった、あの黄金時代。……今や、日帝と、この小さな居場所を守るのが精一杯とはな。」
🇮🇹「……でもさ、ナチ。ioは今の方が、日帝の『本当の顔』を見られてる気がするんね。ブリカスやアメリカに囲まれて、作り笑いをしてた頃の日帝より……にゃぽんに縋り付いている日帝の方が、ずっと……『俺たちの盟友』って感じがするんね」
卍「……フン、違いない。……だからこそ、あのアメリカ共には二度と渡さん。……たとえこの命を、再びシベリアの雪に沈めることになってもな」
🇮🇹「……そう。あいつらに、家族の時間を壊させないアル。……あ、中国さんの真似しちゃったw」
卍「貴様……こんな時に不謹慎だぞ、イタ王」
小さな声で言い合いながらも、二人の間には、地獄を潜り抜けてきた戦友にしか分からない鉄の絆が流れていた。
その時、ソファの上で日帝がゆっくりと目を開いた。
☀「……騒がしいぞ、貴様ら。……何を、……コソコソと……」
🇮🇹「あ、起きたんね! 日帝、ナチがね、昔の君の失敗談をバラしてたんね!」
卍「イタ王! 貴様、どの口が……ッ!」
☀「……そうか。……なら、次は私が、イタリアの情けない敗走の話でもしてやろうか」
🇮🇹「敗走じゃなくて、国内で反乱がぁ…」
☀「聞き飽きた」
🇮🇹「そんなぁ〜」
隠れ家に、一瞬だけ、かつてのような穏やかな笑い声が響く。
🇮🇹「……!チッ、来たんね」
隠れ家の窓ガラスが粉々に砕け散り、閃光弾(スタングレネード)が室内に転がり込む。
🇺🇸「……総員、射撃用意! !」
アメリカの冷徹な号令が、隠れ家のロビーに響き渡った。
無数の銃口が、膝をつく日帝へと向けられた。
!
…知ってる、この感覚。
☀「……っ、……は、あ、……がはっ……!」
肺が、燃えるように熱い。
吸い込もうとする空気は喉で拒絶され、視界の端がチカチカと白く爆ぜる。
その瞬間、目の前の光景がぐにゃりと歪んだ。
……こ、……れ、は……
現代のタクティカルライトの白光が、記憶の中の「あの太陽」と重なる。
1945年、8月。
視界を焼き尽くす、音のない閃光。
肌を灼く熱風。
崩れ落ちる街並みと、助けを求めることすら許されず消えていった民たちの、声なき叫び。
☀「……やめ、ろ……、……来ないで、……っ、……あ、……あああああッ!!」
日帝は、耳を塞いで叫んだ。
🐾「お兄ちゃん! しっかりして、お兄ちゃん!!」
背後でにゃぽんが必死に叫ぶ声も、今の彼には遠くにしか聞こえない。
……守らねば、……今度こそ、……この子だけは……っ!
日帝の瞳に、狂気にも似た光が宿る。
☀「……九段、……『八咫鏡』」
自らの魂を代償に、過去の絶望をすべて叩きつける。
🇺🇸「なっ……光が、……っ、目が……ッ!?」
…はあ、ム◯カ大佐かよ
とりあえず、これで…
一瞬の静寂。
そして、日帝の口から鮮血が噴き出した。
☀「……が、はっ……、……ごほっ、……っ、……ぁ……」
無理な呼吸法で、ボロボロだった肺が完全に悲鳴を上げ、床に倒れ込む。
🇮🇹「……日帝ッ!!」
卍「大丈夫か!?」
🐾「……お兄ちゃん!!」
ナチスとイタ王が駆け寄り、にゃぽんが泣きながらその体を抱き止める。
卍「……引くぞ! イタ王、煙幕を!」
🇮🇹「……わかってる、……行こう、みんな……っ!」
朦朧とする意識の中で、日帝はにゃぽんの温もりだけを感じていた。
ボロボロの体で夜の森へと逃げ込む一行。
だが、行く手には、冷たい霧の中から巨大な影が姿を現す。
☭「……見事な技だ。だが、その命……削りすぎたな」
冷徹な大気を震わせる声だった。
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