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💭「はるーはここについて知ってるの?」

そうか、みんなは現実世界を知らないのか。

👾「俺の予想が正しければ、ここは俺が勇者になる前にいた世界なんだよね。」

🍯「勇者になる前?」

🫘「別の世界にいたってことか?」

🐸「え、どういうことですか…?」

みんなは俺があの世界で生まれてあの世界で育ったと思っていたのか。

👾「そういえば話してなかったな、俺は元いた世界で平凡に暮らしてたんだけど、とある日に突然身に異変が起きて意識を失ったんだ、そんで目が覚めたらあの世界にいたんだ。」

🫘「経緯いかつすぎやろ。」

🦊「話のレベルが高すぎて頭に入ってこないんだけど。」

🌙「そんなファンタジーもあるもんなんですね…。」

👾「そしたら突然、“お前は勇者だ!”なんて王様に言われて、旅に出されてお前たちと出会ったってわけ、そして今に至る。」

⚡️「とんだ災難だな。」

🕯「そんな不遇との鉢合わせもはるーらしいね。」

💭「つまりその元いた世界とここがよく似てるってことを言いたいんだね?」

👾「そうそう。」

🍯「じゃあはるーにとっては嬉しいことなんじゃないの?元いた世界に戻って来れたんだし。」

👾「確かにそうだな、でもこんな呆気なく戻ってこられるものなのか?」

あの世界に来てしまった理由もわからないまま戻って来て大丈夫だったのだろうか。

🫘「はるーは良いにせよ、俺たちはどうするよ。」

🌙「私たちはあっちの世界で暮らしてますしね。」

🕯「逆に今度は僕たちが戻らないと行けなくなっちゃったか。」

状況が逆転したのか。

なんとかしてみんなをあの世界に戻してあげないといけないな。

🍯「でもせっかくなんだし、ちょっとこの世界で遊んでいかない?」

💭「ん、さんせーい!ここははるーに案内してもらおう、ちなみにはるー、ここはどこなの?」

どこなんだろう…。

でも見るからに都会っぽくて、人も溢れるほど多い。

看板にはなんて書いてあるんだ?

えーっと、『新宿』って書いてあるな。

ん?新宿…?え、あの新宿!?

ってことはつまり…

👾「ここはたぶん、東京だね。」

💭「トーキョー…?」

🦊「うちは聞いた事ないな。」

🌙「私も無いです、変な名前。」

⚡️「よくわからんが、ここには何があるんだ?」

東京に何があるって聞かれてもなぁ…。

👾「まぁなんでもあるよ、ここにいたら物品や娯楽には困らないと思う。」

🐸「楽園みたいな場所なんですね。」

んー、楽園とはまたかけ離れた所だと思うけどなぁ…。

💭「私たちがいた世界とは違うみたいだし、文化とか流行も違うはずだよね。」

🦊「それならいろんな楽しみ方ができそうだね。」

🍯「とりあえずいろんなとこ、行ってみよう!」


なぜか東京を案内することになった。

別に俺自身、東京出身じゃないんだけどなぁ…。

🍯「まずは買い物してみない!?どんな物が売ってるのか見てみたいし!!」

⚡️「支払いはどうすんだよ。」

🍯「あっ…。」

確かに日本の通貨がない。

いや待てよ、そういえばあの世界に来た時に若干手持ちが残ってたような。

👾「大丈夫、持ってるよ。」

🫘「さすがはるーやな。」

1万円だけしかなかったけど、これで充分かな。

🦊「このお店にしよー!」

🐸「凄いド派手なお店ですね。」

黄色でどデカく店名が書かれた大きなビル。

テッペンには7つの大きな円柱が立てられている。

なんでも激安なのが売りの某有名店。

チョイスが異端すぎる。


💭「ほんとにいろんな物が売ってる!」

🍯「見てー、このサングラスかっこよくない?」

🕯「僕もそれ欲しい!!」

🐸「せっかくだし、みんなでお揃いにしませんか?」

🍯「え、めっちゃあり!!」


🫘「この服めっちゃええやん。」

⚡️「ごまめそれアロハシャツって書いてあるで。」

🕯「何?呼んだ?」

🌙「君はあろまでしょ。」

🐸「そのシャツとこのサングラス、相性良さそうですよ。」

🫘「確かにせやな、みんなでこのコーデしようや。」

⚡️「なんでそうなんねん…。」


店を出た。

なぜか全員、アロハシャツにサングラスをつける謎の奇抜コーデになってしまった。

どこで間違えたのだろうか。

🦊「次はどこ行くの?」

💭「海行きたい!!」

海は少し離れた所まで行かないとないな。

お台場の海浜公園まで行くしかない。

👾「マナト、トスイゴエルシハかけて。」

⚡️「この世界でも魔法は使えるのか?」

👾「あぁそっか、確かに使えないかも。試しに唱えてみてよ。」

⚡️「お、おう。トスイゴエルシハ!!」

しっかり効果が付与された。

💭「ちゃんと効いたね。」

🫘「この世界でも魔法の概念はあるんか。」

そんなはずないんだけどなぁ…。

とりあえずお台場まで全速力で走った。


🦊「うわー!!海だー!!」

💭「いええええい!!!」


⚡️「ごまめ、どっちが遠くまで泳げるか勝負しようぜ。」

🫘「おっ、ええで。」


🕯「マリ〜、砂で塔作ろうよ。」

🌙「おお、やってみよう。」

🐸「私も一緒に作っていいですか?」

🌙「お前は一人で別のもん作っとけよ。」

🐸「マリさん酷い…。」


🍯「ユメちゃんこれ見て!!」

💭「ん〜?なに?」

ビシャ

🍯「引っかかってやんのー!!」

💭「はぁ…ふざけんなよまじで!!!」

🦊「まぁまぁまぁまぁ落ち着きなって。」


⚡️「よっしゃ、ここまで来たらもう俺の勝ちやろ。」

🫘「マナトまだそんなとこにおったんかよ。」

⚡️「え?凄いなあいつ…。」


それぞれ海を満喫できたみたい。

時間もかなり経ったらしく、日が沈み始めた。

🦊「夕日めっちゃ綺麗じゃん!!」

🍯「まぁ私の美しさには敵わないけどね。」

🦊「は?」

🫘「そろそろ宿探した方がええんちゃうか?」

さすがに東京で野宿するわけにはいかない。

どこか泊まれる所を探さないと。

ツータマヒーローズ

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