桃「はぁ…」
亡くなった彼女のことを考えるのが当たり前になってきた。
亡くなった彼女の名前は水。
桃「水はいつも笑顔だったなぁ…っ…」
君の笑顔は他の人より輝いてて。吸い込まれるような笑顔。
桃「”過去に戻れたらなぁっ…”」
過去に戻りたい。水を守りたい。俺と水で幸せになりたい。
桃「もうちょっと、あの時間を大切にしなきゃだったのかもしれない…ッ…」
“本当に大切な物は失ってから気付く。”
今の俺にぴったりな言葉かもしれない。
もちろん、水を大切に思ってなかった訳じゃない。好き。大好き。本当に愛してる。
けど、こんな早く終わりが来るなんて思いもしなかったんだよ。
こんな俺を許して。
桃「水は幸せだったっ…?」
どうだったのかな。デートは2人の好きなところに行って。ハグも毎日してた。だって今まで”好きな人”ってだけだったのが、”恋人”って関係になったら、そりゃ楽しませたいよ。彼女の笑顔がどれだけ生きる糧になったか。
桃「こんな俺を見たら水はどう思うかな…」
怒ってるかな。それとも悲しんでる?
水の事だから自分を責めちゃったりしてるかも。
水は何にも悪くないよ。でも…
あの時俺は何をするのが正解だった…?
あの時、俺は怖くて足が動かなかった。どうすれば2人とも笑顔の”ハッピーエンド”になる…?運良く過去に戻れたならば。
その見つけた行動を水にしてあげたい。そして、そこから幸せになっていくんだ。もっと。
桃「とりあえず寝よう…」
最近夢で水に会えた。水の笑顔が少し見えた。けど、その笑顔はいつも見てた笑顔じゃなくて。どこか悲しんでいる笑顔だった。
桃「今日の水は心から笑えてますように…」
そう言って俺は眠りにつく。
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