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「さぁ透。欲しい物は何でも言いなさい。」「ママ達が買ってあげるからね。」
ー僕は幼い頃から欲しい物に困る事なく生きてきた。
ーPage1 欲しい物ー
僕は今日から高校1年生。青春真っ只中の男子高校生だ。
「行ってきます!」
「行ってらっしゃい、透。」
僕の両親は二人共裕福で、僕のことも優しく育ててくれた。
欲しい物は何でも揃う。勉強だって人並みにやれば権力でどうにかなった。
そう、だからこそーー
僕達はこの春に出会ってはいけなかった。
「…?紺色のハンカチ?女物じゃなさそうだけど…。」
「…!それっ、あたしのハンカチ!」
「あ、そうだったんだ。じゃあこれ…」
「あたしのお気に入りのハンカチに触んじゃねーよ。これだから男は。」
「…」←放心状態。
…なんだ今の人は。拾ってあげたのにあの態度か?あれが正解なのか?
分からない。子供の頃からいつも親と一緒にいた僕はイマイチ、人との付き合い方が。
「あー、不運なことに。めんどくさい人と会っちゃいましたなぁ。透氏よ。」
「焦らさないでいいから。教えてよ。あの人は誰?」
「え〜どうしよっかな〜。」←からかってる
ゴツン!
「いった!急に殴るなよ、庵!」
「お前が焦らすからだろ。早く言ってやりゃあ俺だって殴ったりしねぇよ。」
「だって…透ちゃんが可愛いんだもの…」
「うるせー。ふざけてねぇで言ってやれ。」
コホン。
「…はい、ごめんなさい。」
「いや、別に僕は怒ってないんだけど…」
「え〜多分その人は神楽彩芽ですね。」
「かぐら…あやめ?」
「簡単に説明するとー…」
神楽彩芽。一流会社の社長、神楽拓真の娘。
つい1ヶ月前までエリートクラスにいたが、でかい案件に失敗し、一気に社会から消え去った。
「まー、そんなこんなで可憐なお嬢様〜から怖がられる姉貴〜になったわけですわ。」
「そんな簡単に…」
だけど本当にそうかな。僕は彼女のことが気になる。彼女が欲しい。欲しい欲しい欲しい
「おーい、透ちゃーん?」
「あっごめん。ちょっとぼーっとしてた。」
「あら…?もしかして、私の魅力に気づき始めたのね?透ちゃんったら、イ・ケ・ズ🩷」
ゴンッ!
「だから急に殴るなっつーの!何回言えば分かるんだよ、庵!」
「俺を怒らせたお前が悪いんだろーが!俺が怒るときは絶対お前に原因がある!異論は認めねぇぞ!」
「あぁ!?いい度胸してんなーおら来いや!」
「望むところだよ!」
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。
あいつらはいつも喧嘩する。うるさいなー。でもそのうるささに少し救われる日もあったけど。…でもそれは絶対あいつには言わない。言ったら絶対イジられる!
…さて、冗談は置いといて。僕は今日、彼女に告白する。だって彼女が欲しいから。
でも、マズイな。だって…
「ねぇ、庵?昴?」
「あぁっ!?」
「あのさ…非常に言いにくいんだけど…」
「早く言えよ、うるせーな!」
「もう一限目始まってると思うよ…?」
しーん…
「…サボるか。サボる。うん、サボろう。」
(言い聞かせてる…)
ーー………時は過ぎて休み時間。
「あーっ、昴、いた!」
「げっ、洸…。」
「あんた、授業サボったでしょ!アタシが代わりに責任負ったんだからね!あんたは昔からそうなんだから〜!」
「いや〜、まぁでも不可抗力っつーか?どうすることも出来なかったからさ〜。」
「あとで家に来てね?プレゼントあげる🩷」
(なんか嫌な予感がする…)
「…なんすか?」
「私って優しいからさ〜。今日の授業、分かりやすくプリントにしたんだ🩷だからぁ…」
「帰ったら勉強しなさい!監視してるからね?(圧)」
「うわ~!い〜や〜だ〜!助けてくれよぉ、庵、透〜!」
(はぁ…)←自業自得という目
「うっわ〜!何故だか凄く拒絶されている!すっげ〜!あはははは!」←ヤケクソ
「…すいません、うるさくて。こいつはアタシがみっちりしごくんでどうぞお帰りください。」
「あぁ、ありがとう…そいつ獣だから怪我には気をつけてね。」
「承知の上です。」
「ちょっと〜!?俺のことは!?ねぇねぇ、俺のことは!?忘れてない!?」
ベシッ。
「いった!」
「うるさいな〜!あんたは少し黙ることを知りなさい!」
「うぅ、ママァ…。」
「ママじゃねっつの。」
あーん…←連れられていく昴の悲鳴
「嵐が過ぎ去ったねぇ…」
「そうだねぇ…」
まぁ、そんな感じで。今日も1日平和に過ごしまして。←慣れてる
ー放課後が来た。
(次は第2話で!)