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6月20日。
クラスラインにて、今日は生徒会が身だしなみ点検をやるらしい。まあ俺には関係のないことである。
それと同時に昨日の夜、大先生から「一緒に行けない」との連絡があった。まあ部活とか何やってるか分からないけど忙しいよな。
というか大先生は何年生なんだろうか。それすら知らない人と一緒にいてていいのだろうか、本当は騙されていたりしないかな。
俺は優しい笑顔をしていた大先生の顔を思い浮かべつつ、制服を手に取る。
最近は6月ですらもうすでに暑い。俺は腕のあざを隠すために長袖のワイシャツに腕を通した。
・・・
「おはようございます」
校門前に並んでいる生徒会の人たち。早起きしてわざわざ生徒の服装を細かくチェックしなければならないと思うと、ご苦労さまだなぁという気持ちになる。
あたりを見回して、あいつがいないか確認してい
「おはようございます〜。暑くないん?」
「へっ…」
ぱっと振り返ると、そこには大先生がいた。
「え…何してるんすか…」
「身だしなみ点検。寝癖ついとるよ」
そう言いながら俺の髪に触れる。生徒会だったのかこの人…。
軽く礼を言うと、大先生は「放課後ここで待ってる」と言ってくれた。嬉しかった。まああいつが一緒に帰りたいと言わなければの話だが。
・・・
「ショッピくんは生徒会興味ないの?」
昼。階段下で一緒に弁当を食べていた。最近はうまくあいつをかわせている気がして良い。
「…生徒会ってめんどくさくないっすかね」
俺は弁当内の椎茸を避けて副菜を口に運ぶ。
「人助けって憧れへん?」
「あー……そういうもんなんすかね…」
ふと、先週のの体育を思い出した。
「せんせ〜?ショッピがジャージ忘れたみたいでさぁ〜。俺が貸してるから今日体育見学するわ!」
そんなわけがなかった。忘れ物なんて滅多にしない。
こういうのが1番イライラする。なんで俺の株が下がってクソみたいなこいつの好感度が上がんねん。意味わからん。
留年はしたくないよ。留年してあいつと離れられたとしても。留年の事実を受けた母親の顔なんて想像もしたくなかった。
自殺しようと考えたことは何度もあった。できれば誰の迷惑にもならないところで。なぜなら俺みたいな人間のせいで罪のない人々が巻き込まれるのは自分に責任を感じて嫌だからである。
その意味では凍死が1番いいと思った。だが現在夏である。
棚の中には以前買ったロープが入っている。だが今俺が生きているということは、そういうことだ。
つまり俺は死ぬ覚悟ができていない。
死にたくない。
「死にたいなぁ……」
次回もよろしくお願いします。
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黒い希望
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コメント
1件
あめ。さん、第4話読ませていただきました。 大先生が生徒会だったのは意外でしたね。校門前で髪に触れてくれる仕草、すごく優しくて一瞬だけ空気が変わったように感じました。でもそこにあいつが出てきて、また重たい空気に戻ってしまう…「なんで俺の株が下がってクソみたいなこいつの好感度が上がんねん」のセリフに、やり場のない怒りと悔しさが詰まっていて胸が締め付けられました。 ラストの「死にたいなあ」の一言に、これまでの葛藤のすべてが乗っている感じがして、切なかったです。でも「死にたくない」という心の声も確かにあるのが、また苦しいですね……。 次は大先生と会えるんでしょうか。また読みに来ますね🌷