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完全にはめられた。なんて狡い男だ。
鑑定人が仕掛けた罠にかかってしまった俺が情けなくて悔しい。もっと上手く立ち回ることだってできたはずだ。
「この黄金は、いつまで生み出せるのかな?量を増やすことはできないのかな」
鑑定人が尋ねてきた。
「金が出るのは朝の最初の時だけ。あとは普通に出る」
腹立ちながらも、とりあえずは答えてやる。
「多分だけど、金が出せるのはあと三ヶ月くらい」
夢に出てきた女神様のことばを思い出しながら話す。まったく、幸運かと思ったら、とんでもない災難まで背負っちまった。
「ならその三ヶ月の間、店に君が生み出した黄金を持って来なさい。毎日じゃなくていい。十日ごとにでも溜まった金を持ってきたまえ」
「その三ヶ月後に代金もまとめて払ってあげよう。その時にこの動画も消してあげよう」
さも親切な提案をしてあげているかのように上から目線で言ってきているのがムカつく。しかし、俺はその条件を呑むしかなかった。
下半身丸出しで尻から金の塊を放出している映像が流出したら、俺はもうオシマイだ。