??:──どうして学校に行かないの?
??:──体が悪いわけじゃないんでしょう?
??:──あの子、学校ズル休みしてるらしいよ。しかも何回も。
??:──私達は頑張って行ってるのに、ずるいよ。
??:──そろそろ学校に来たらどうだ?
??:──ずっとそのままじゃお前のためにならないだろ?
??:──そんなんで高校どうするんだ?
葵:「っは!」
(…嫌な夢を見たな…)
「縁起が悪い…」
「……行こう。」
葵:「おはよう。母さん。」
葵の母:「!おはよう葵っ!」
「早いわね。今日は大丈夫なの?」
葵:「…うん。…最近学校行けてないから、行かないと。もう高2だし。」
葵の母:「そう…無理はしないでね。」
「あっ朝ごはん、用意するね。」
葵:「うん。…ありがとう。」
(母さんはすぐに顔に出るな。)
(久しぶりに学校に行くのを見てホッとしてるのがよくわかる。)
(いつも、迷惑ばっかかけてるな…)
「…ごめん((ボソッ」
葵の母:「?何か言った?」
葵:「…いや、何も?」(*^^*)
((トコトコトコトコ
((ドン!
葵:「わっ」
((ドサッ
「ご、ごめんなさい…」
ぶつかった人:「チッ…ちゃんと前見て歩けよ!」
葵:「は、はい…」
(前見て歩けなんて、無理だ。…怖い。)
(そもそも、前を見て、胸を張って歩く自信なんて…ない。)
(ああ、電車、乗りたくない。)
(学校、行きたくない。)
(人に、会いたくない。)
((まもなく、電車がまいります。
黄色い線の外側でお待ち下さい。
((ガヤガヤザワザワ
((ガタンゴトン…プシューー
葵:(これ、だよね。久しぶりすぎて、あんまり覚えてない。)
(…席、空いてない。人がいっぱいだ…)
(最悪…)
((ガタンゴトン…ガタンゴトン…
葵:「…っ…」
(急に気分悪くなってきた。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
??:「なんで来ないの?」
??:「みんな我慢してるんだよ?」
??:「なんで普通のことができないの?」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
葵:(…っ!やめて、出て来るなっ…!)
「っ…やだ…」
(涙が…止めたいのに…!)
((ポロポロ
(ダメっ!ここで泣いたら…ダメだ…!)
(わかってるのにっ…)
(誰も助けてくれない。わかってたけど、いざ体験すると、悲しいな。)
??:「──だ───で─か?」
??:「──大丈夫ですか?!」
((続
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