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なぜ私は学校へ行ったのだろう。

私、咲花愛衣はいわゆる不登校である。

いつも通り部屋でゲームでもしていれば良かった。

なぜ今日という日に限って行く気になってしまったのだろう。

私がそんなことを考えているとアナウンスが鳴った。

〜これから「オマツリ」を始めます。〜





死ニタガリ。





朝。なんてことない朝。今日も今日とて学校をサボりゲームをする。…のだと思っていた。

「お姉ちゃーん?今日学校だよ!」

妹の舞衣が言う。

舞衣は私をしつこく起こそうとするが私は別に学校に行きたいわけではないのでいつも無視をする。

「お姉ちゃん!今日はね!楽しいことがあるんだよ!」

楽しいことには目がない私。ゲーム以上に楽しいものがあるものか!と否定してやりたいが舞衣が楽しいことというのは珍しいので楽しいのだろうと思った。

「…楽しいことって?」

私は舞衣に問いかけた。

そしたら舞衣は嬉しそうに笑いながら言った。

「!!!それはね〜?お祭りだよ!」

「お祭り?」

お祭り?私と舞衣が通っている高校「月川学園」ではお祭りというのは「月川祭」しかなかったはずだ。だが今年の月川祭はもう終わっている。

今は12月。月川祭は10月だ。

「お祭り?月川祭は終わったよね?」

「うん!だけど月川生徒のみで行うお祭りなんだって!」

私は”のみ”とか”だけ”とかそういう言葉が大好きだ。ひとつだけって感じがして。特別感がある。

「絶対楽しいから!ねぇ行こーよ〜」

その月川生徒”のみ”の中の”のみ”に入りたい。特別感があるから。

「…行く」

「やったぁ!!」

舞衣は嬉しそうに飛び跳ね、「早く制服着て!」と私に促した。

久々に袖を通す制服。白いワイシャツ、薔薇色のネクタイ、クリーム色のセーター、チェック柄のスカート。セーターの左胸には月川学園の校章が描かれている。

朝ご飯を食べる時間もなかったため私は朝ご飯を食べずに舞衣と共に家を出た。

うちの高校ではネクタイで学年の区別をしている。

3年生は赤色。赤はあたりだと言われている。薔薇色に近い赤だからだ。我ながら気に入っている。

2年生は緑色。緑はちょっと深みのある緑みたいな。濃いめの緑。

1年生は青色。青も同じく深みがあり濃いめである。ターコイズブルーみたいな色をしている。まあ長いから青色でいいだろう。

私は3年生だ。薔薇色のネクタイ。なんか綺麗な色で好きだ。

舞衣は1年生。青色のネクタイで舞衣に良く似合っていると思う。

「ねぇねぇお姉ちゃん!お祭り一緒に回ろ!」

「私はいいけど…舞衣友達は?」

「いいの!お姉ちゃんと回りたいから!」

…なんて姉孝行なのだろう!!!

まあ学校に行ってないから友達などいるわけもない。

舞衣は友達も多く、生徒会にも入っている。そんな舞衣が私と一緒に回りたいと言ってくれてるのだ。断る理由がない。

「いいよ。一緒に回ろっか!」

と私が言うと舞衣は嬉しそうに

「!!!うん!ありがとうお姉ちゃん!」

と嬉しそうに笑った。

感謝したいのはこっちなのに。

「あっ!お姉ちゃん!電車あと5分!!」

「えっ!!」

「お姉ちゃん!走るよ!!」

「うっ…うん!!」

不登校で家から出なかった私は体力が全くもってない!!

駅まで徒歩8分。走れば4分くらいであろう。

…どちらにせよギリギリだ。

舞衣に手を引かれながら走り、舞衣が早くて転びそうになったが舞衣がゆっくり走ってくれてたこともあり、無事駅まで走ることが出来た。

なんてできる妹だ!!

電車に入ると席が空いていて舞衣と隣同士で座った。

座って少し経つと猛烈な眠気が私を襲った。

私は耐えられず眠ってしまった。

















目を覚ますと学校の中庭にいて…見渡しても舞衣の姿は見当たらなかった。

私は教室に向かおうと思い立とうとする。すると目眩がしてその場に倒れた。

その時の私は「きっと走って疲れたんだろうな」と甘い考えをしていた。この時の私はこれが「地獄の前兆」だと知る余地もなかった。

教室に行かなければ折角来た学校も意味がなくなってしまう。

私は体を引きずるようにして教室に向かった

教室に入るとクラスメイトたちが一斉にこちらを見た。

耳を澄ますと「なんで今日みたいな日だけくんの?」「いつもサボってんでしょ?」などという悪口が聞こえた。だが私は気にしない。なぜなら興味がないから。クラスメイトに興味が無い。友達になろうとも思わない。興味が無い赤の他人に何を言われても気にしない。

しばらくすると担任が入ってきた。少し背が高い女の先生。いつもは笑顔なのだが今日はなんだか様子が違う。私はありえないものを目の当たりにする。先生。なんでそんなになってしまったの?

先生の目には光がなく目の奥も濁っていた。

そして…お腹から血が出ていた…。そしてそのお腹にはナイフが刺さっていて…。先生の白い肌から血の気が感じられない。先生はその場に倒れた。

そんな先生の姿を見て私はショックを受け涙が溢れ出てきた。あまり学校に来ていなかった私でさえ泣くのだ。他の生徒達はあまりにショックだろう。気持ち悪くて嘔吐してしまう人もいた。

見たくなくて教室を出ていった人もいた。

しばらくすると出ていった人達の悲鳴が聞こえた。

女の子の甲高い声。私は直ぐに廊下に出て様子を見た。そしたら黒いフードを被った人がナイフでその人のお腹を刺していて…。

先生のお腹に刺さっていたナイフと似ていた。

私は叫んだ。

「早く教室から出て逃げて!!!」

私はその一言を叫んで逃げ出した。

その瞬間アナウンスが聞こえた。

〜これから「オマツリ」を始めます。黒いフードを被ったモノが鬼です。殺されないように1日逃げ続けてください。〜

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コメント

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ほぼ初のノベル下手くそ過ぎてる!!! 頑張って書いたから温かい目でみて()

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