テラーノベル
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もう、きっと誰も私は愛せないのだ。
もう、誰も私は好きになれないし、一生独り身だな。
まあ、それでもいいや。
もう、誰かを失いたくはないから。失うことがどれほど辛いか知っているから。
もうこれ以上、失ったら私は私でいられなくなる。
こんな人生、何も面白くないと言われるかもしれない。確かに何もおもしろくはない。こんな人生はからっぽで何も満たされないかもしれない。そんな人生生きてる価値あるの?と言われるかもしれない。
それでも失うことが私は怖い。もう嫌なんだ。
だから、私はもう誰も愛さない。
そう決めたつもりだった。
これはもう誰も愛さないつもりだった私が人生初めての恋と愛を知る話。
「ねぇ、そあちゃんうちのグループ入らない?」
急にそんなことを言われた。びっくりした。びっくりしすぎて思わずえ、と声がでてしまった。
だって、私が誘われたのはさくまゆさんという実況の大先輩がリーダーのグループだったからだ。
「えっと、なぜ急に?」
「ちょっと前にさ、さくえむとそあちゃんでコラボしたじゃん?」
「はい」
「その時にやっぱりそあちゃんとゲームしてめっちゃ楽しかったわけ」
「はぁ、それはどうも」
「だからさくえむに入れる、それだけ」
「新メンバー入れるのが軽すぎません?」
「まあ、他の途中加入したメンバーもこういうノリで入れたからね」
この人マジか。
こんな理由でグループに入れていいのか?
「他のメンバーには話したんですか、それで許可ー」
「もちろんもらってるよ、みんなオッケーしてくれた」
このメンバーたち大丈夫か、と少し心配になったがまあこのリーダーについていく人だからね、と勝手に自分を納得させた。
「だから入らない?」
いろいろ思うことはあるがここで入らない手はないだろう。私も楽しかったし。
「じゃあ、入ります」
全く思っていなかった。
これが私の人生の転機になるなんて。
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