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コメント
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あおいです🌷 第9話、一気に緊張感が走って鳥肌が立ちました。店長の電話越しの焦りや、沙織さんの不安がひしひしと伝わってきて…「赤井音弥」って誰なんだろう、不気味すぎます。 そんな中で沙織さんが思い出すヴェンガムのみんなの温かい言葉の数々が、胸に沁みました。“個”として認め合う関係って本当に尊いですよね。みんな無事でいてほしいと、私も強く願いました。次が気になって仕方ないです!
手に持っていたスマホが震えだし、沙織はすぐに通話に出た。
「はい」
『悪い、沙織、遅くなった』
「いえ」
『今も詩音とこか?悠真は?』
「、、西山くんは交番に。私は大月さんの部屋です」
沙織は先程までの部屋の状況と、見解を伝えた。
『、、そうか。詩音なー、、』
歯切れ悪く気まずそうな声がする。
『実はな、近々引っ越す予定だったんだ』
「引っ越す?大月さんがですか?」
『ああ、家族にアパートバレたかもしれないってな。で、俺が契約をしてきたとこでよ。、、一気に運んだり、急に今のとこ帰らなくなったら引っ越しバレるだろ?それじゃまずいってんで、少しずつ運ぶ予定でよ』
ふーー。と息を吐く音が聞こえた。
電子タバコだろう。
「え、、じゃあ、、その。」
視線が泳ぐ先はテーブルの上のメモ。
「《O》って、大月さんの、家族、なんですか?」
店長が唸る。
『いや、家族、じゃないだろう。恐らく。あいつらは詩音に執着しない。詩音がどうなろうがどうでもいいって縁を切った奴らだ』
「お、、」
大月さんになにが。と言いかけたが止める。
詩音のきっと触れられたくないプライベートだ。
店長が言葉を割り込んできたのはすぐ後だった。
『悠真からメッセージ来たぞ』
え、と声が漏れる。
操作音が聞こえたが、その後なにも聞こえなくなった。
「店長?西山くん、どうかしたんですか」
『、、赤井音弥という男を知ってますか。だとよ』
「赤井音弥、、? 」
沙織は聞き覚えがなく首を捻る。
『、、は、マジか』
店長が驚き声と共にガサガサと何やら漁り始めた。
「、、どうしたんですか、いったい、、。」
『、、沙織』
「は、はい」
『そっちに翔と美咲を送る。絶対に部屋から出るなよ。、、俺も和人と、ってあいつは大阪か、、。俺は悠真のところ行くから、鍵閉めて翔達待ってろ』
いつもより早い口調で言い、返事も待たず通話を切った。
なにかあったのだろうか。
なにか、思い当たることがあったのだとうか。
西山くん、、。
沙織はその場にしゃがみこみ、温かいスマホを握り締め額に当てた。
みんな、どうか無事で、、。
沙織にとっても、喫茶ヴェンガムのみんなはかけがえのないものに変わっていた。
夢も希望も目標も無く、自分の趣味や好きなものすら分からず、ただただ日々を過ごしていくだけの毎日をみんなが切り替えてくれた。
『うちは募集かけてねぇぞ。 沙織だから、雇っただけだ。気のすむまでうちにいろ。給料は今以上やらねぇけどな』
店長が信頼をしてくれた。
『相手を悪く言うのは不安なんだよ。優位で在りたいのさ。大事なのは認めること。自分を解ってあげることが何より大事で難しいことなんだよ』
和人さんが諭してくれて。
『沙織さんはクールビューティーって感じっすよね。冷徹って言われてたとかなんの冗談。目が饒舌。蔑むような目で見られた時なんか、ゾクゾクして、、』
森山くんが、過去の私を否定してくれて。
『沙織さん!とりあえず、デートに行きましょう!美咲さんとでかけるんです』
『好きなものが分からない?なら直感よ!私達の!振り回すから、大人しく見守っていればいいわ』
ミサキさんと大月さんがたくさんの場所へ連れていってくれて世界が広がった。
『沙織さんは私達の憧れです!』
キラキラさせた目を向けてくれた双子。
『大津はしっかりしてるから色々とお願いしても安心して任せられるんだよな。自分自身でストッパーかけれないのが不安だけど。俺達がいるから大丈夫だろ。自分でもわからん感情に襲われたら誰かの側にいろよ。みんな力になるから』
西山くんは傍にいてくれるという安心の場所を与えてくれた。
心の中でみんなの笑顔を思い浮かべ、強く、強く沙織はみんなの無事を祈った。
どうか、いつもの日々がつづきますように、、。