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二次創作
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side rb
ん、、んぅ、、、
見慣れた白い天井
「おはよう」
水色の髪の彼の落ち着いた声
「あぁ、おはよう、さん」
その声に答える
「みんなに知らせてもいい?」
「だいじょーぶやで」
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みんなの
慌てた声
泣いている声
嬉しそうな声
たくさんの声が聞こえる
こんなに愛されてたんやなぁ
そう実感出来た
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「、、デリカシー無いかもしれんけどなんで、あんなことしたん?」
翠色の瞳の彼が聞いてくる
「ぁ、答えたくなかったら別にええんやで」
「いや、いまはzmしかおらんしええよ」
「おれな、、」
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俺が屋上で靴を脱ぎかけた時
先客に声をかけたんや
「なぁ、やめてぇや」
ほんとはどうでもやかったんや
でも、なんか口から出てきたんよ
先を越されることが何となく癪やってん
そいつは言ったんよ
どっかで聞いたようなこと
「大切な人やった、愛されたかったんよ」
そんなことくらいで俺の先を越そうなんて
ふざけんなって思ったんよ
欲しいものが手に入らないなんて
奪われたこともないくせにな
「話したら楽になったわ」って
そいつは消えてったんよ
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今日こそはって靴を脱ぎかけたらそこに
背の低いやつ
また、声をかけてしもうたんよ
そいつは言ったんよ
「無視されて、居場所がないんや」
「奪われたんよ」
それでも軍では愛されて
温かいご飯もあるんやろ?
そんなことくらいで俺の先を
越そうなんて考えんなよ
「お腹すいたわ」って泣いて
そいつは消えてった
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そうやって
声、かけて、追い返した
俺自身の悩みは誰にも言えへんまま
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初めて見つけたんや
似たような悩みのやつ
何人目かにあったんや
桃色の上着のやつ
「あいつらに会う度に増え続ける痣を
消し去るためここに来たんや」
ほんとはどうでもよかったんや
思ってもないこと
声をかけてしまったんよ
「なぁ、やめぇや」
どうしようって
こいつは止められへんって
俺に止める資格がないって
思ったんや
それでも、”ここ”からは消えて欲しかってん
こいつを見てると苦しかったから
「じゃあ、今日はやめとくわ」
って
目を伏せたまま消えてった