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第1章 突然の転移
雨が降っていた。
放課後の帰り道、少年――**宇海(うみ)**は、傘をさしながら静かに歩いていた。
宇海はクラスでも目立たない存在だった。
友達はほとんどいない。休み時間はいつも本を読んでいるか、スマホゲームをしているだけ。
いわゆる――陰キャだった。
「はぁ……」
小さくため息をつく。
家に帰ってゲームをする。
それが宇海の日常だった。
そのとき。
足元が――光った。
「……え?」
地面に、見たこともない青い魔法陣が広がっていた。
円の中には奇妙な文字。
まるでゲームやアニメで見るような召喚魔法陣。
「ちょ、ちょっと待っ——」
その瞬間。
世界が白く染まった。
目を開けると、そこは森だった。
「……ここ、どこ?」
宇海はゆっくり起き上がる。
空は青く、見たこともない巨大な木が立ち並んでいる。
遠くからは鳥の鳴き声が聞こえる。
スマホを取り出す。
圏外。
「夢……?」
頬をつねる。
痛い。
「……マジ?」
そのときだった。
ガサッ!!
草むらが揺れた。
「ひっ」
宇海の前に現れたのは――
巨大な狼だった。
目が赤く光り、牙がむき出しになっている。
「グルルル……」
完全に敵だった。
宇海の頭は真っ白になる。
「ちょ、ちょっと待って、俺ゲーム初心者なんだけど!」
もちろん通じない。
狼が飛びかかる。
「うわあああ!!」
宇海はとっさに手を前に出した。
その瞬間――
手のひらから黒い影が溢れ出した。
ドンッ!!
影が狼を吹き飛ばす。
「……え?」
宇海の足元から影が広がる。
そして頭の中に、声が響いた。
《スキルを取得しました》
《影魔法 Lv1》
「……は?」
宇海は固まる。
そのとき。
また声が響く。
《隠し職業:影の支配者 を確認》
「……いやいやいや」
宇海は震えながらつぶやいた。
「俺……異世界来た?」
森の奥から、さらに大きな足音が聞こえてきた。
ドシン
ドシン
現れたのは――
三メートルの巨人の魔物だった。
宇海の顔は青ざめる。
「……チュートリアル厳しすぎない?」
影が再び動き出す。
宇海の異世界生活は、
まだ始まったばかりだった。
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松下一成
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