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完璧にするから / kn

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完璧にするから / kn

1 - 捨てないで

♥

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2023年01月27日

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・ コネシマがビンタされます。


・ 腐じゃないです。


_______


バチンッ!


その鈍い音が静かな食堂に響き渡る。


「 ぇ…え…?? 」


赤くなった頬を摩りながら困惑しているコネシマ。


そんなコネシマをビンタした主犯は

鬱先生。


「 …え、な、んで…    」


_______


kn 視点


「 な、んで…    」


ビンタされた。しかも相棒から。

嫌われたのか??完璧じゃないから??


完璧じゃないから、相棒やめられる?

みんなからも、嫌われちゃう…????


痛い、視線が痛い。見ないで、

見ないでくれ……………。


しばらく待っても彼からの返答は無い。

顔を見ても未だ大先生は真顔。


やはり、嫌われたのだろうか。

俺は完璧にしたつもりだった。みんなの

考えも聞いたし、なんでも好きな事をさせた。


なのに、なんで……。


「 お、お願いや、完璧にするからッ…

     完璧にするから捨てんといてッ…    」


涙を流しながら鬱先生に抱きつく。


_______


ut 視点


昨日の内ゲバで彼により自分に水が

かかった。しかも大事な書類も、

徹夜までしてなんとか期限に間に合った。


彼は水をかけて来た事にすごく謝って来た

けれど、僕の心が許さなかった。


ムカついた、それ程ムカついた。だから

ビンタした。

そしたら彼は子犬のように震え出し、


" 完璧にするから捨てんといて "


と言い出す。


そして僕は完璧という言葉に引っかかった。


彼の家庭ではそういう教育をされたのは

知っていた。だからか、と理解した。


そしていつの間にか僕は抱きしめられた。

人がいる事は気にせずに僕も抱き返して

やった、ついでに頭も撫でた。優しく、

でもどこか乱暴な撫で方。


彼を見ると泣いていた。その時僕は

やっと我に帰った。相棒にしてはいけない事を

してしまった。取り返しがつかなくなる。


「 ご、めん…シッマ…捨てん、

  完璧やなくてもいい…やから…

      泣き止んでや………    」


「 ほ、んま……っ? 」


真っ赤な顔で自分を見てそう言う。


「 ほんまや、な??ほら、ハンカチで

  拭いてやるから、 」


「 ………ありがとな。 」


小声で彼がありがとう、と言ったのは

聞き逃すはずなかった。


_______


翌日 -


「 そういや大先生ってさぁ、

   なんで俺のことビンタしたん? 」


「 いやぁ…水掛けられたんちょっと

  ムカついただけやねん……    」


「 ははwww大先生らしーw    」


「 お前はお前らしくないけどな!? 」


「 やめろや 」


_______

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