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ー登場人物ー


末次(すえづく)→「」


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ーattention pleaseー


・辛い表現あります


・タヒ表現あります


・全て主の妄想です!

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冷たく冷え切った部屋。


そこには誰も居なくて、ただ自分の息を吐く音しか聞こえない。


また、その息の音も数分もすれば完全に聞こえなくなるだろう。


俺の体が冷えてきた頃、頭の中で数秒間程フラッシュバックしてきた過去の思い出。


それは良い方もあれば悪い方もあるが、悪い方が多かったようだ。


最初はこんなになるとは思わなかった。普通に仲間と笑い合いながら過ごして、仕事して、後輩が出来て、先輩になって。そんな日々がずっとこれからも続くと思った。


元々、この仕事は殉職率が高い仕事だから、覚悟を決めて居たが、まさかこんな形で最期を迎えるとは予測できなかった。


看守になって、研修をするまでは普通だったんだから。


俺の人生を狂わせたのは2人の男のせいだ。


その男らの名前は東島と、黒岩。


東島さんは俺達の研修先の担当看守長だった。表側は優しく、誰もが尊敬するような看守だった。


だが、その性格とは裏腹に、裏の顔は人の命を蔑ろにするような人だった。


そんな人に騙されて居た山中先輩が可哀想だったと今頃思った。


ある日、俺は東島さんの秘密を知ってしまった………そこで殺されてもおかしくなかった。


額に向けられた銃口、それは今にも弾を発砲しそうな勢いだ。


いつ俺の頭を貫いてもおかしくない状況。


恐怖に震えた俺は、悪いとはわかって居たがどうしてもどうしても生きたくて仕方がなく縋るように仲間になると命乞いをした。


そこからが地獄だった。


人の命を奪う事に心を痛めながら眺める事しか俺には出来なかった。


数ヶ月後、俺は黒岩にある物を勧められた。


勿論、合法な物ではなかったが、殺されたくないと言う思いが強くなり、飲んでしまった。


そこから薬漬けになった俺は薬に頼る事しかできなくなり、薬に縋って生きて行く人生になってしまったのだ。



勿論バレたら一発アウトなので飲む時は角砂糖と一緒にするようにした。



そんな事が続き、今に至る。


その薬の取引をするために黒岩と会った。

黒岩は薬を渡す前に一言言った。


俺の同期で、仲間でもある川上も薬をやって居た事だ。


その時は平常心を保つためにあまり何も言わなかったが、内心、アイツにはまともに生きて欲しかった。


そんな理由で死んでほしくなかった。


そしてアイツのことを殺したであろう本人かも知れない。


こいつを捕まえられると好奇心が勝ち、黒岩に聞いてみた。


「もしかしてお前が川上を殺したのか?」


そう呟いたその時、部屋中に大きな銃声が響き渡った。


その瞬間俺は膝から崩れ落ちてしまった。


俺の目の前に広がるのは血で広がった床だった。


気づかないうちに黒岩はいなくなって居た。


そして、そんな事を振り返っているうちに、俺は息をする事もできなくなり、ただただ床に倒れたまま、永い眠りについた。




ー終わりー







看守達の短編集!

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