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※花吐き病の夢主が居るのなら花を食べる夢主も居ていいのではないか?という謎の発想から生まれたあくねこ短編夢小説です
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ベリアンside
主様は私が煎れた紅茶を飲んで下さらない。
初めは警戒しているのだと思っていたがどうやらそうではないらしい。
この前アモンくんが自分が育てた薔薇でローズティーを作ったのだがそれを主様は飲んだらしい。
やはり私が何かしてしまったのだろうか?私は主様に嫌われているのだろうか?
どうしようもない不安に駆られながら私は主様の部屋まで向かうのだった。
主様side
私は少し特殊な人種で、花を食べる。
お肉とか魚とかは食べない。草食動物?って感じ
花だけで生きていける体なのだ。肉や魚とか食べなくても花だけで生きていける
普通の人間もローズティーやバラジャムをいただけるが、私の場合は主食が花なのだ。
日本人がお米を食べるようにフランス人がパンを食べるように
私の主食は花なのだ。
そんな私だが、デビルズパレスの主になってもう1年程経つ
その間ロノのご飯やベリアンの紅茶を飲んだことがない。
食べられないことはないのだが美味しく感じられないので食べたくない。
マッッジで申し訳ないと思ってる。
よくアモンが私に花を送ってくれるのでそれを食べている。アモンが育てた花はめっちゃうまい。
もとの世界ではそこら辺に生えているたんぽぽとかシロツメクサとか食べてたんだけど、アモンのはそれと比にならないくらい美味しい。
そんなアモンがこの前ローズティーを作ってくれた。アモンの瞳と同じ綺麗なビビットピンク色だった。
うますぎる、、。
もうあれだ。お袋の味だった。お袋居ないけど。
アモンは私の体質を知らないが私がローズティーが好きなのだと思ったらしくよくローズティーをご馳走してくれるようになった。
あぁ、、また飲みたいな、、、
そうふけっていると、
コンコン
「失礼します」
誰か来たらしい。
「どうぞ」
私がそう返事をすると綺麗なマゼンタが目に入った。ベリアンだ。
「主様に聞きたいことがあるのですが、、」
私に聞きたいこと?
「なあに?」
「その、、主様は、、」
私の事がお嫌いですか?
うん?なんでそうなった?私はベリアンのこと大好きだが?
「どうしたの急に?」
「主様が、、、私の紅茶を飲んでくださらないので、、、」
「あー、、ベリアンが嫌いって訳じゃないのよ?なんというか、、その、、」
花を食べる人間なんて気味悪がられてしまう。執事達には嫌われたくない。
「、、、普通の、、料理とか、飲み物が、摂取できないんだよ」
「そ、それはどういうことですか?」
説明しにくいッ!どうしよう、、、でもベリアンに嘘つきたくないぃ
「えぇっとね、、、お花が主食なんだよね」
「花が主食、、、」
ほらぁ、、スペースキャットかましちゃってるよ。可愛いね
「花を食べてれば生きていける体質なの。」
「、、、だからアモンくんのローズティーを飲んだのですか?」
「そうだよ。アモンの花はめちゃめちゃ美味しい」
ベリアンが難しい顔してる。なんかまずいこと言った?気味悪がられたかな、、、
「では、、私も花の紅茶を用意するので、、飲んでいただけますか?」
頭をこてんとさせてベリアンが見つめてくる。これをされて断れる主は居ないだろう(断言)
「ベリアンの紅茶は是非飲みたいよ。楽しみにしてるね」
後日、ベリアンからの猛烈アプローチが待っているが主はまだ知らない。