コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
教室に戻ると、雪くんと夕海が戻って喋っていた。
夕「あ、はるちゃん」
雪「はるちゃん、おかえり!」
ニコニコの笑顔で話しかけてくれた雪くん。
うっ、かわいい。
子犬の尻尾が見える。
でも…
雪「なんか元気ない?」
気づかれた。
「…さっき涼風くん怒らせちゃったかもしれなくて…」
小さな声で雪くんと話す。
雪「何かあったの?」
「委員会に遅れそうになって、思わず手を掴もうとしたら、触んなって…怒ってて…」
雪「……そっか」
あ、なんだか雪くんまで落ち込ませちゃったみたい。
「ごめんねとは言ったんだけど…」
雪「悪気があったわけじゃないのは凛も分かってるでしょ。
教室入ってきたときは普通だったし。
…もう寝てるし」
雪くんは優しいなぁ。
「そうだといいんだけど…」
雪くんの席の後ろにいつもの光景。
眼鏡を外して突っ伏してる彼。
凛「…ッチ」
小さく溢した舌打ちは彼の腕の中に消えて行った。