※注意事項は前回と同じです。
⛄side
おんりーという人間は、特別な存在だ。
それはきっと、誰もが理解している。
血の滲むような努力の末に行きついたのであろう、圧倒的なプレイヤースキル。
控えめながらにも表される喜怒哀楽。
だからこそ、みんなが思っているんだろう。
おんりーに、認められたい。
おんりーと一緒に撮影をしたりすることは、光栄なことだと。
⛄「…っ、は、」
ディスコードを抜けると、
独りだ。
ただそれだけの事実が、ぼんやりと降ってきた。
独りというのがつくづく楽だと感じるようになったのは、きっといつも気を張るようになったから。
メンバーのことは勿論大好きで、おんりーのことは恋愛的な意味で大好きで。
でも、おんりーのことを好きな自分のことは、嫌いだった。
🍌side
撮影を終えて、PCの電源を落とすこともせずにベッドに突っ伏した。
考えるべきことが多すぎて、怖かった。
もう全てを投げ出してしまいたくなって、
🍌「…つらいよ」
おらふくんの方が、何かもっとつらいものを背負ってるはずなのに、
そうなのに、自分ばっかり、
独りよがりでごめんなさい。
迷惑ばかりでごめんなさい。
飽和している濃い夜の空気を吸って、ただ、吐く。
漏れる嗚咽は、随分と聞き慣れたもののような気がした。
🍆side
🦍「…最近、様子おかしいと思いません?」
🍆「おんりーちゃんでしょ?」
🐷「おらふくんも何かちょっと暗くないですか?」
論題である2人がディスコードを抜けた後、集まったのは3人。
🦍「………、シンプルに、不安なんだ。特におんりーなんか、ずっと前からあんな調子でしょ?壊れてしまいそうで」
画面越し、ヘッドホンから悔し気なドズルさんの声が聞こえてくる。
リーダーとして仲間の悩みを解決できないことに対する憤りだろうか。
🐷「こういう時、軽々しく推察するのってNGですかね?」
🦍「2人の悩みをってこと?いいんじゃない?別に」
言葉少ななめんの意図を正確に汲み取ったドズルさんに後押しされてか、彼が口を開いた。
🐷「…恋煩いじゃないかって」
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