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目の前に電車が止まる。
順番に乗り込み、今日も立つ。
最寄りの駅まで2駅くらい。
でも時刻表とか駅までの距離とかでなんだかんだ登下校に1時間くらいかかるんだよなぁ。
ピコンッ
電車に揺られていると、スマホの通知音が鳴った。
なんだろう。
スマホを操作してアプリを開く。
そこには夕海からの招待状。
グループができていた。
雪くんと蒼くんも招待されてたんだ。
ってことは、
明日のメンバーかな?
参加ボタンを押してスマホをポケットにしまう。
・・・・・・
それから7分後。
最寄り駅について、電車から降りる。
まだ少し冷たい風が頬を撫でる。
あれ。
風に乗って、微かなシトラスの香りが鼻を掠める。
私を追い越す、同じ学校の制服をきた男の子。
「涼風くん」
どうやら、あの彼と最寄り駅が同じらしい。
電車では気づかなかった。
凛「……」
涼風くんはこちらを一瞥すると何事もなかったように改札へ向かっていった。