王都、ゾディアックにある雑貨屋……。
「先程、被害者の死因は頭部の怪我の具合から撲殺と言っていましたが、間違っていました」
その中で、鍵のかかった部屋で起きた殺人事件。中にいたのは、容疑者と被害者の2人だけ――そして、室内に放置された部屋の鍵……。
密室と呼ばれるその状況で、犯人の可能性があるのは容疑者以外いない。だが、そんな容疑者を助ける為に動く人達がいた。彼らが雑貨屋を調査し、密室の謎が解けたと思った矢先。
「……窒息、との事です」
「えっ……?」
新たな謎が現れた……。
「ですが……」
雑貨屋の1階で、パンツスーツを着た白色の長いポニーテールの女性が、絞り出すように声を出す。
「被害者の体には、喉に何かが詰まった跡****************
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