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ここはWT長編集です。
main 🎤
sub 🦈
・軍パロ(風邪パロ)
・グロ表現無
・タヒネタ無
・本人様との関係一切無
その他諸々理解ある方のみどうぞ….
🎤視点
チリリリチリリリ
🎤 ん….
テンポよくなる目覚まし時計の音で起きる俺、
カーテンは閉まっているが隙間から入る光が丁度いい
俺はきんとき、白尾国の医療事務を行っている
さてそろそろ起きて薬品のチェックをしなくては..なんて思い頭をベッドから離した瞬間
ズキッ..
🎤 ぅッ….った、
頭に石が当たったみたいな痛さが降りかかってきた。その痛さに小さく声を漏らす。すぐに直る。だからとりあえず医務室に行って、薬でも飲んでいれば直るだろう。俺の身体は一番俺がわかっているから。そう思ってからの行動は早く、ぱっぱといつものジャージに着替え、医務室へと足を運んだ。
ガララ
小さく音を立てて医務室の扉を開ける。ふわっと香るアルコールの匂いが俺は好き。とりあえず頭痛薬を飲んで、薬品の整理をすることにした。
風邪薬はある、腹痛もある、陣痛、消毒液….よし、とりあえず全部あるな。メモ帳にそれを書き下ろし、医務室のカーテンをあける。今日は一段と太陽が眩しい。
🎤 眩しッ…
頭痛薬を飲んだからか少し痛みが無くなった気がした。これくらいなら大丈夫、あッ、そういえば今日の会議で使う資料あと少しで完成だった..
白尾国では月一で会議というものが開かれる。総領のなかむに今月の使った薬品の数、医務室に訪れた人の人数、他の担当をしてる奴らは軍の事を調べて報告、訓練の成果の報告等、軍の事をより強化するため、国民の安全の為にこの会議が俺を含む計6人で行われる。
総領のなかむ、
近距離戦隊長のぶるーく
同じく近距離戦隊長のシャークん
情報収集兼司令塔隊長のスマイル
遠距離隊長のきりやん
そして医務系責任者の俺
この6人が主に国の幹部という存在にあたる。
なかむは圧倒的な心理的思考から心理戦に持っていくのが上手く、普段はやらかす事も多いが国民や軍、幹部の事を毎日のように考え行動に移す頼もしい所が彼を総領に導いた。
ぶるーくは圧倒的な身体の扱いさから軍のTOP2に入る強さを持っている。ふわふわとしている雰囲気がギャップの一面、仲間を励ます事が得意なポジティブ人間。
シャークんは圧倒的な集中力の持ち主、身体の身軽さを上手く扱い軍のTOP2に入る強さを持っている。ただ普段は天然なピュア野郎という事で可愛さがある。
スマイルは戦争を好んでいない事から圧倒的なハッキング力を使い、様々な軍の情報を抜きとる天才ハッカー。滑舌が悪く、無愛想だが仲間の些細な変化にはいち早く気づく。
きりやんは圧倒的な適応能力性を使い遠距離も近距離も平等に使いこなせる。普段は遠距離だが総領なかむの護衛を任されている。普段は母性力が高く通称ママやんとも呼ばれる。
この5人のおかげで戦争を仕掛けられても負けた事はなお一回もない。
なんて仲間のことを考えてるうちに、朝食ができたようで….
👓『朝食出来たから食堂に来いよッー』
インカムできりやんの声が流れる、もうそんな時間か..資料間に合うかなッ..
なんて不安を残しながら医務室を出た。
医務室を出て数秒後、シャークんと合流した。寝起きだったのか寝癖がすごく少しだけ機嫌が悪そうだ。
🎤 おはよシャケ
🦈 …はよッ
🎤 寝てた?
🦈 ぅん…
低く掠れた声で返す彼、そんな会話をするのもまた、楽しいと感じる。
🎤 資料は終わってる?
🦈 ..終わってるかな、
🎤 徹夜した?
🦈 してないよw
🎤 ほんとにーッ?徹夜したら怒るよ?
🦈 わかってる
🎤 ならいいけどw
軍の決まりとして徹夜は禁止をされている。理由は前にスマイルがそれでぶっ倒れたから、あのばか一日の睡眠時間3時間とか言ってたぞ。まーそれでぶっ倒れ俺となかむからの説教を喰らい、軍の中で徹夜は禁止されたのだ。
🎤 …ッ、
🦈 どうしたッ…?
こんな時に限って頭痛が復活した。ズキズキと鳴り響く頭、でも朝よりは酷くない。朝食を食べたら少し仮眠しよう。そしたら直るはずだから。俺は朝食を食べる時間のみ我慢をすることにした
🎤 あーちょっと朝から頭痛くて、でも仮眠取ったら治ると思うから朝食食べたら仮眠取るよ
🦈 …無理すんなよッ?
🎤 わかってるわかってる
そう会話をしているうちにやっと食堂についた。
ガチャ
🐼 お、おはよー!
🎤 なかむ、おはよーあ、そういえばこれ
🐼 ん?あー薬品のやつねありがと!
🦈 うぃっすー、
📕 寝起き〜ッ?w
👓 おい早く食べるぞ
🙂 いただきます
👓 はええなお前
👓 いただきます
🤍 いただきますーッ
みんなが朝食を食べる。今日は味噌汁、焼き鮭にご飯というThe和食。洋食の日もあるが今日は和食だった。
みんなで雑談をしながら食べる朝食。いつも通り美味しい…と感じていたのに、朝からの頭痛が俺を襲う。いつもなら丁度いい味噌汁もなんだか味が濃く、焼き鮭も喉を通らない。また頭痛薬を飲んで、それにプラスなんかよくなる薬でも飲んで寝とけばいいやーと思い、朝食を申し訳ながらも残す事にした。
🎤 …ご馳走様
👓 あれ残し?珍しいね
📕 あれほんとだ〜、どうかしたの?
🎤 まぁちょっと…w
👓 あ、もしかして口に合わなかった?
🎤 そんな事は無いよ
🐼 具合でも悪い?
🎤 いやそんな大したことじゃないよ
🎤 ただ朝から少し頭痛がしてね
📕 えぇ、大丈夫?
🎤 うん大丈夫ッw薬飲んで少しだけ仮眠するね
👓 おっけー無理すんなよ?
🐼 そーそー、あの時のスマイルみたいに怒りたくないから
🙂 え?
🦈 お前話くらい聞けよ、
🎤 ははッw
📕 お大事にね〜ッ!
🎤 ありがとうw
そう言い、食堂から出た。
食堂を出て数分俺は気がついた。これはまずい、
なんと頭痛が強くなっているのだ。ズキズキと鳴り響いていた頭痛が誰かにしぬ気で殴られ続けてる感じの痛さになってきていた
🎤 ぅッ…
冷や汗をかく。あと少しで医務室、そこまで行き頭痛薬を飲んで寝ればいい話だ。早く、早く、足を動かすとその振動で頭が更に痛くなる。ここまで来ては歩けない、少し通路の壁に寄りかかり頭痛が収まるのを待った。数秒後、少し頭痛が引き歩けるくらいにはなったのでゆっくりとなるべく振動を与えないよう慎重に歩きやっと医務室までゴールすることが出来た。
ガララ
ふわっと香るアルコールの匂いが朝とは違い今は少しキツく感じる。つんっと鼻を刺すような匂いがする、俺は朝出しっぱにしていた頭痛薬を取り冷蔵庫に入っている冷たい水と一緒に薬を流し込んだ。冷たい水が食道を通る感覚が今はとても心地よい、自分で氷枕を下に置き少し仮眠をとる事にした。仮眠用のベッドに入り布団に潜る。仮眠用は少しでも疲れを癒す為にと俺らと同じく高めの素材のものだ。ベッドが体にフィットして、上から布団を被る。朝開けた窓からひゅーっと涼しい風が入ってくる。その風の冷たさと、頭にある氷枕の冷たさ…布団の中の暖かさが丁度よく、重くなってきた瞼をそっと閉じた。
あー早く治るといいな。
意識を落としてから何分、いや何時間だろうか、俺は誰かに揺さぶられそっと目を開けた。
🦈 お、起きたか?
🎤 ..シャケッ、?
目を開けて数秒、彼の目を見つめる。時計に目をやると今の時刻は15時、ちょうどおやつ時というところだろう。
🦈 頭平気か…?
🎤 あー、うん、多分ねw
笑いながら身体を起こす。まだ寝起きということから身体の重さが感じられる。今日はよく晴れていて風も気持ちい。すぅーっと深呼吸をしてベッドから降りる。
🎤 それで、どうかしたの?
🦈 あいやそろそろ会議だから
🎤 会議…あ、資料終わってなかった
🦈 きんときそれヤバいんじゃないのw
🎤 うぁー、やんなきゃ、
🦈 ファイトーw俺はぶるーくと少し買い物行ってくるな
🎤 はーい、気をつけてね。
ひらひらと手を振りシャークんが扉から出るのを待つ。頭痛も治ったから資料を完成させよう。俺は仕事デスクに手をかけパソコンを開き資料を進めた。それから数分で終わらせた俺は気分転換に庭に出て外の空気を吸おう。なんて考え、俺は庭へ出ることにした。
庭へ出ると白尾国ならではの緑が見える。よくなかむがここでお茶をするのだが今日は居ない。きっと資料に追われているのだろう…
白いベンチに座り目を閉じる。風の音、カラカラとなる枯葉の音、気持ちのよい太陽。そして…ズキズキと覚えのある痛み。
🎤 …ッ、まだ治ってなかったか、
🎤 薬は持ってきてないし…
薬を持ってくればよかったと後悔する。ズキズキと鳴り響く頭、そして次第に薄れる視界。ベンチに寝転んだ。少し楽になれる。また、寝れば治るってそう願った。また目を閉じる。だけどズキズキと痛む頭痛に耐えられず眠れない。
🎤 そろそろ会議の時間なのに…ッ、
🎤 だれか…ッ、
? きんときッ…!!!
🎤 ぁ…ッ、
俺が最後に見たのは…ヘッドホンをしていて、黒い髪がくせっ毛で…俺が尊敬している奴だった。
次に目を開くとそこはいつもと同じ医務室で、ふわっと香るアルコールの匂いが心地よくなっていた。ゆっくりと身体起こす、
🎤 ぁ..ッ、いた..ッ、
まだズキズキと痛む頭痛が残っていた。時計を見るともうとっくに会議の時間は過ぎていて焦ってベッドから腰をあげようとすると、後ろから声をかけられた。
🦈 きんとき…!?
🎤 ぁ..シャーク、んッ…
🦈 おま、ばかッ!!寝てろって…
🎤 あ、会議はッ…
🦈 資料は出来てたから俺が読み上げだけしといた。それと今はスマイルが薬探してくれてる。
🎤 ぁ..ッ、そうなの、ごめんッ。迷惑かけて..ッ、
🦈 謝んな。大丈夫だって、
ガララ
🐼 シャークん、きんときはーって、あ
🎤 ….あ、お。おはよ..ッ、?
🐼 きんときーッ!大丈夫?頭痛は?
🎤 う、うん…大丈夫。w
📕 うわ!?みんな居るじゃ〜ん、きんさん大丈夫〜ッ?
🎤 え、あうん…
👓 うぉ、ここに溜まるなよ…シャークん、頼まれたお粥作ったからここに置いとくな
🦈 うん、ありがとう
👓 大丈夫か?
🎤 うん..さっきよりはね、w
🙂 そうだ、お前らぁ..きりやんは別としてなかむとぶるーくは資料終わってないだろ。会議だってーのに…何してんだよ、
🐼📕 うぐッ….
👓 はいはい、行こうね〜、
🐼 わ、わかったってッー!!
📕 ちょちょ、待ってよぉ〜、
ガララ
音を立ててなかむぶるーくきりやんが出ていくのを見つめる。なんだか嵐だったな、w
🙂 ん、大丈夫か?これ一応少しだけ調合してあるから、安静にしてれば明日には治る。
🎤 ありがとうスマイル、
🦈 お粥食べるか?
🎤 うん、食べようかな…その後に薬は飲むよ。
🙂 そこら辺は勝手にしてくれ。じゃあ俺は行くから
🦈 ありがとうスマイル助かった
🙂 じゃーな
ガララ
スマイルが出ていき、シャークんと2人きりになる。きりやんの作るお粥はいつも柚としおで味付けがしてあり、その香りが俺の食欲をそそる。
🎤 ね、お粥..食べてもいい?
🦈 あぁ、ごめん、熱いから気をつけろよ
🎤 うんありがとう
お粥を1口、口に運ぶ。柚の香りと塩が丁度良くするんと食道を通る。
10分ぐらいでお粥を食べ、スマイルが調合してくれた頭痛を飲む。少し苦味が残った。
🦈 ん、じゃあ寝てろよ
🦈 お粥の器だけ食堂に返してくるわ
🎤 うん、わかった
ガララ
シャークんを見つめる。そして扉が閉まり、俺は1人になった。さっき寝てしまったから眠れない。シャークんが来るまで待って、シャークんと、少しお喋りでもしようか..最近は会話もロクにできてきなかったしな。うん、たまにはいいだろう。自問自答を繰り返しながらシャークんを待つ
ガララ
🦈 きんとき、起きてたのか
🎤 うん、寝れなくてさ….w
🦈 結構寝てたもんな
🎤 少し話さない?
🦈 お喋りタイムでもするかw
🎤 うんw
シャークんと話始めて30分くらい経っただろうか、薬の副作用で眠気が襲ってきた。
🎤 ….
🦈 寝るか?
🎤 うん、そうするよ…
🦈 おやすみ
🎤 おやすみ
俺は瞳を閉じた。
次に瞼を開けたのは規則正しくなる小鳥の声が聞こえてきたからだった。
身体をゆっくりと起こす。もう昨日のような痛みはなくなっていた。
目をベッドの横を見るとシャークんが横で寝ているのが目に入る。きっと、最後まで面倒を見てくれていたのだろう。
なんて考えているとシャークんが目を覚ます。
🦈 ん”ぁ、?
🎤 お、シャークん、おはよ…w
🦈 ぁ、きんとき…おはよ、もう大丈夫、?
🎤 うん、お陰様でね、
🦈 そっか、
🎤 ありがとうね、
ガララ
🐼 おはよー!!
🎤 なかむ、おはよ、w
📕 きんさーん、おはよぉ、
👓 おはようー神の降臨ですぞー
🦈 うるさ、きりやん
👓 ひどくない?
🙂 おはよう、きんとき、大丈夫か?
🎤 あ、スマイル..w
🎤 おはよう、もう大丈夫。
🙂 そうか、お前、俺の無理すんな散々怒り散らかしといてお前も同じじゃねえかおい
🎤 ぅ..ごめん、
🐼 次はないからね?(圧)
🎤 はい、
fin.