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うわぁぁぁ… 同僚、誰か気になるわぁ(( お腹は刺したら痛ぁいよ…!!大動脈通ってるんだから…!想像しただけでヒヤッとする() 最後💎さんまじで居たんかな、? 最高だった〜!
【浮気と後悔】
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夜遅くに仕事から帰ってくると、彼女の靴と見知らぬ靴があった。
別々になって雑に放たれた彼女の靴と隅に綺麗に揃えておいてある見知らぬ靴。
彼女と見知らぬ人の性格を表しているみたいだった。
リビングに入ると、階段前の扉は空いていて2階から微かに水音と木が軋む音と高い喘ぎ声が聞こえた。
もう慣れたことだと自分に言い聞かせているのに、視界がじんわりと滲んだ。
頬を温かいものが流れてポタポタと床にこぼれ落ちた。
泣いているとすぐにわかった。
ちらりとダイニングテーブルを見るとかばんがあった。
そのかばんは同僚のかばんだった。
彼女の浮気性のことや浮気されても彼女を信じているからこそ別れられないことをずっと相談していた。
そんな人に裏切られたという悲しみと、どこで知りあって体の関係を持つまでに発展したのかという疑問が脳を支配する。
そんな答えのないような疑問から目を背けるように夕飯作りのためにキッチンに立つ。
食洗機の中を見ると彼女と2人でオーダーメイドで作ったペアマグが食洗機に入っていた。
朝使った覚えはない。
ということはあの2人が使ったのだろう。
ペアマグはほんの少しの独占欲だった。
これを作った頃は既に浮気に気づいていたし、もう愛されていないことだってわかっていた。
このペアマグを使えるのは2人だけ
当たり前のようにそう考えていたし、これまでも彼女と俺以外で使ったことはなかった。
何かが自分の中でプツンと切れた。
それと同時に今までなぜこんなにも浮気性の彼女に尽くしてきたのかも、
なぜこれだけ浮気されても許してきたのかも何もかもわからなくなった。
もう自分は愛されることはない。改めてそう思うと自分がバカらしくなってきた。
ゆっくりと流しの下の引き出しをあけ、万能包丁を取り出す。
キッチンの明かりが反射して刀身には目尻に涙をためてぐちゃぐちゃな顔が映った。
「なぁ、いむくん。まだ僕のこと好きでいるん?まだ僕のこと愛してくれてるん?」
答えの返ってこないただの独り言。答えてくれなくても答えはわかっている。
きっともういむくんは僕に恋愛感情を持っていない。持っていたら浮気なんてしないはずだ。
自然と笑みが溢れた。
リビングと階段前の扉から水色の髪が見えた
気がした。
その瞬間とてつもない痛みと熱が腹部を襲った。
愛しとるよ、いむくん