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静かな森の川に昨日降った雨の雫が落ちる。 雫の水音が周囲に響き渡る。
その川の近くに、一本のフクシアが咲いていた。 垂れ下がるようにして咲くフクシアが何と言っても美しい。
鮮やかな桃紫の花びらの周りに、小さな青い光の粒が漂い始める。 まるで夜のホタルを見ているようだ。
その光の粒は徐々に併合していき、やがて人の形になったかと思うと、パッと弾け飛んで散った。
そこには、肩に付くぐらいの茶混じりの髪を持った少女が現れた。
その少女は、上にフクシアを付けており、スラリと細く、背が高かった。
少女の名前は『ミサキ』と言うらしい。