テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
〈smile side〉
---この辺から感じるなぁ
なぜこうしたのか自分ではうまく説明できない
でも勝手に身体が動いていたんだ。
彼を守りたい
ただ、それだけ。
ガチャッ
狐 「あら、そういえばこの時間っていつも会議のお時間じゃないかしら?」
鳩 「わしがおらぬときも続けていたのかい?」
狐 「そうよ?もちろん、まともなものはできないけれど。」
狐 「資料は準備してくださったのかしら?」
⁇ 「、、、、、いやぁ?」
狐 「じゃあこんなところに居てはいけないでしょう! 」
⁇ 「勘弁してよぉ〜、僕だってがんばってるんだ」
鳩 「わしのいる久々の会議じゃ、気合を入れてもらわねば」
声が遠のく。
あいつらは守ってくれたのか?
とりあえずは助かったらしい。
しかし、俺は一体なぜここにいるのだろう。
ギュッ
kr 「なんで俺のこと守ったんだよ」
sm 「、、、わからない。気づいたら身体が動いてたんだよ」
kr 「お願いだから、俺から離れていかないでよ」
sm 「きりやん?」
kr 「ずっとそばにいて、こっち見てよ」
sm 「何言ってる?俺はここにいる」
kr 「そんで抱きしめてよ」
普段からの彼からは想像もできないほど、漏らす声は弱々しく体は震えていた。
どんなに強く抱きしめても、彼の瞳には俺が映っていなくて、ただどこかを、俺の知らない誰かを見つめているようだった。
kr 「お願いっ、こっちを見てよ」
sm 「俺はここにいる!
俺を見ろよ、きりやん!」
気がついたら彼の唇を奪っていた。
俺を見て、俺を感じて、俺はここにいるって
kr 「ぇ、スマイル」
sm 「っ、ちがぅこれは、、!」
衝動からうまれたその行動に彼も、俺自身も驚きを隠さずにいた。
パニックになり顔がどんどんと熱くなる。
sm 「いゃ違くないんだけど、違くて。こうしたら意識こっちに戻るかなとかっ、、何言ってんだ俺、、、いやでもっ」
クスッ
kr 「ふははっ、もうわかったってありがと」
くしゃっと笑う彼の姿を見て安心した。
心のどこかで拒絶されたらどうしようだとか、そんなことを考えてしまっていた俺は多分後戻りできないんだと思う。
sm 「参ったなぁ、、」ボソッ
そうして空気に混ぜながら漏らした言葉は音の波にのっていないことを願いながら、彼の胸の中に頭をこつんと寄せた。
kr 「ちょ、狭いって」
sm 「つかれた」
kr 「ん、そうだね」
結局、その後になっても俺がなぜそこにいたのかを彼は咎めなかった。
少し安心しながら眠りへと向かったが、今のこの関係性がいったいどんな形なのか、曖昧になってしまって、それが少しの気掛かりとして胸に違和感を持たせていた。
…………………………………………………*
〈kiriyan side〉
その後も絶えず噂は流れ続け、俺たちはそれに応じて対処していく日々を過ごしていた。
あなたは知っていますか?
この学園に広まる古い御話。
七不思議のお話。
学園に潜む怪異たちはあなたたちのすぐそばで、いたずらをする瞬間を待っているやもしれません。
あなたは信じますか?
そこから二つの噂を改竄しては、気がつけば梅雨が明け、夏が過ぎようとしていた。
夏休みが明けてもなお噂の波は止まることを知らず、皆も飽きずにその話題で盛り上がる。
全くいったい何がそんなに面白いのか、、
長期休みを明けた後でも噂話に牛耳る姿は変わることはなかった。変わったことといえば、なかむとシャークんが少し喧嘩をしたのか?
最近は二人気まずそうにしていてこちらもどうしたらいいか対応に困る。
kr 「なぁ、なかむとシャークんってなんかあったのか知ってる?」
kn 「え、いやぁ?でも確かになんかぎこちないよね」
---あ、きりやんいたー!
kr 「お、噂をすればなかむじゃん」
nk 「え、なに?俺のこと噂してたの」
kn 「シャークんとなんかあった?」
nk 「、、、、。」
わかりやすすぎるだろこの態度。
kr 「何があったんだよ」
nk 「別になんもないよ。」
kr 「嘘つくなー、顔に書いてあるよ」
nk 「いやほんとに何もないから」
kr 「んー、ならいいけど。話したくなったら話してよ」
〈nakamu side〉
言えるわけがない。
喧嘩の理由がお前だなんて、 言えるわけがない。
あれは確か、2週間ほど前の話。
いつも通りの朝だった。
しゃけが俺を呼びにきて
空き教室でだらだらとご飯を食べて
そのまま教室に戻る。
はずだったんだよ
sh 「何読んでんの」
nk 「んー?これ知ってる?dreamerって本で先生におすすめされたやつでさ」
sh 「どんな話なの?」
nk 「すんごく簡単にいうと行きすぎて歪んだ友情、愛情、みたいな感じかな」
nk 「これ、読むの2回目なんだけどいまいち理解できなくて」
sh 「どこらへんが?」
nk 「主人公は男でさ、友情と愛情が少しズレてる気がするんだよね。ほらこことか」
その文章には、俺がいると周りが傷つくから、愛しているから離れるんだ。と
そうじゃないんだと、俺は思う。
sh 「なかむならどうする?自分のせいで周りが苦しんでると知った時」
nk 「俺は完璧主義だから半端で離れるよりも、ちゃんと話すかな。そんで1ミリでもできることに全力を尽くすよ 」
sh 「話しづらいことでも逃げずに向き合うってこと?」
nk 「結局は話さなきゃ伝わらないしね」
sh 「でも今のなかむは矛盾してるでしょ?」
nk 「ん?どういうこと?」
sh 「だって、俺の気持ち知ってるくせに逃げてるもんね」