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トコトコトコ
「あっ!俺、ここのカフェで時間潰してから行くんでお二人は先行っていてください!」
「「えっ!なんで?」」
「伝え忘れてましたっけ?俺達、新1年生は、3時間目から合流ですよ!」
(二人とも仲良しだな。喋る言葉一緒だ!)
「そうだった。忘れてた。」
(よくこんな朝早くからここまで一緒に登校してくれたな・・・)
「そうなんだ〜。じゃあ、また後でだね!」
(ちぐちゃんと一緒に行きたかったな〜。今日のるぅとくんなんかおかしいし、俺だけで大丈夫かな・・・)
「じゃあ、莉犬くん、るぅとくん、また後でね〜!」
「「ちぐさくん、また後でね〜!」」
そして、莉犬くん、るぅとくんは、歩き始めた。
ちぐさくんは、ぼそっと呟いた。
「二人で大丈夫かな・・・」
この声は、二人には聞こえていなかった。
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トコトコトコ・・・
莉犬くんと、るぅとくんは、無言のまま歩き続けた。
そして、そろそろSTPR学園の大きな門の前に着くというときだった。
莉犬くんは、勇気を振り絞ってるぅとくんに話しかけた。
「ねぇ、るぅとくん?」
「なに?」
「あのさ・・・」
(本当にるぅとくんに聞いても大丈夫かな?)
「莉犬、どうした?」
「・・・」
(やっぱり、聞く勇気が出ないや。違う話で乗り切ろう。)
「ねぇ、今日のさ、新1年生を迎える会って何やるんだろうね!」
「・・・莉犬、なにか隠してることあるよね?」
(だって、莉犬からあのさって言って、何も言わないなんてこと今まで、滅多にないし。どうしたんだろ?)
「えっ!いやぁ。」
(るぅとくんは、何でもお見通しだな。どうしよ。)
「隠さず、何も言ってくださいよ!」
「・・・あのね!るぅとくん、今日なにかおかしくない?」
「どうゆうこと??」
(僕が考え事してたの何か不審に思ったのかな?)
「だってぇ・・・るぅとくん、今日ずっと考え事してて元気ないみたいなんだもん・・・」
「僕はそんなことない!」
ダッダッダッ
「あっ!るぅとくん!」
るぅとくんは、走り出してしまった。
「るぅとくんどうしたんだろう?」
るぅとくんの行動を莉犬くんは不審に感じた。
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莉犬くんとるぅとくんの間には、亀裂が入ってしまった。
このあとの新1年生を迎える会はどうなるのか!そして、莉犬くんとるぅとくんは仲直りすることができるのか!
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コメント
4件
続 き ば り 気 に な る 😢 💖
上手!!👍️