テラーノベル
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大きな門の前には、ななもり。校長先生が立っていて、みんなに、朝の挨拶をしている。
生徒の、健康状態などを毎日確認している。
「ころんくん、ジェルくんおはよう!今日から最高学年だね!」
「はい!」
「そっかぁ〜。今日から最高学年か〜。ころんが、最高学年なんて信じられないなぁ。」
「いや、それジェルくんもね。」
「いや、そんなことないって!」
「まぁまぁ、落ち着いて新しい教室行っておいで!部屋間違えないでよ!」
「「はぁ〜い!」」
ダッダッダッ
その時るぅとくんが、走って、門を通り過ぎた。
「あっ。るぅとくん、おはよう。」
「あれ?るぅちゃんどうしたんやろ?いつもなら、莉犬くんと一緒に来てるやろ?」
「「確かに。」」
その時、莉犬くんが下を向いてテクテクと歩いてきた。
「あっ!莉犬くん。おはよう!」
「「おはよ〜」」
「・・・」
(あ〜。るぅとくんどうしちゃったのかな?)
ガシッ、ななもり。校長先生が莉犬くんの腕を掴んだ。
「莉犬くん?」
「あっ。おはよう。」
「「「・・・?」」」
「3人ともどうしたの?」
「いや、莉犬こそどうしたんだよ。」
「いつもの莉犬くんじゃないよ。」
「そうだよ。莉犬くんどうしたの?」
「いやぁ・・・。」
(3人に迷惑かけるわけにはいかないし・・・)
「「莉犬くん・・・?/莉犬・・・?」」
「まぁ、ひとまず3人とも教室行きな!」
「「は〜い!」」
「・・・はい。」
「莉犬くん、後で、生徒会で話したいことあるから、来れる?」
「はい。どこで?」
「校長室で!」
「はい。準備終わったら校長室に、行きます。」
「ありがと〜」
(絶対おかしいよね?)
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「莉犬くん、まだ来ないかな?」
そこには、ソワソワしながら莉犬くんを待っているななもり。校長先生がいた。
コンコンコン
「失礼します。」
「どうぞ〜」
「あれ?生徒会のみんなは?」
莉犬くんは、こう言いながら椅子に座った。
「実は、生徒会の集まりじゃないんだ。」
「えっ!」
(なんで呼ばれたんだろ?確かにいつもなら、生徒会室だもんな。)
「ねぇ、今日なんかあった?」
「・・・。」
「いつもなら、るぅとくんと一緒に来てるし、今日朝テンション低かったし、どうしたの?」
「今日は、朝寝坊しちゃってニコッ」
(嘘ついちゃった。本当のこと言ったほうがいいのかな?)
「本当に?」
(今の、作り笑顔だったよね?)
「うん!」
「莉犬くん、嘘ついてない?」
「・・・えっ?」
(もしかして、バレてるのかな?)
「誰にも言わないから、話してみて。」
「・・・」
「・・・」
しばらく、沈黙の時間が続いた。
そして、莉犬くんが重い口を開いた。
「・・・。実は・・・」
「・・・?」
「るぅとくんと、喧嘩?しちゃって。」
「やっぱり。いつもなら、二人で登校してるもんね。」
「るぅとくん、走って行っちゃったから・・・。」
「教えてくれてありがとう。どうする?るぅとくんと、ゆっくり話す?」
「いや。今は、話したくない。俺のせいでるぅとくん怒っちゃったんだから・・・。」
(俺があんなこと聞かなければ・・・)
「そっかぁ。じゃあ、俺にだけでもどうしてるぅとくんなんで怒っちゃったのか教えてくれない?」
(誰でもいいんだけど、相談できたら、いいんだけどな〜。自分のせいだと思いこんじゃってるし。)
「・・・」
(迷惑かけるわけにもいかないし。)
「・・・」
(この調子じゃ、話してくれないかもな。)
「・・・絶対誰にも言わない?・・・」
莉犬くんは、声を振り絞って質問した。
「えっ?言わないけど・・・」
(莉犬くんのこんな声初めてきいたかも。)
「実はね・・・」
それから、莉犬くんはゆっくりと朝の出来事を話した。
朝から、るぅとくんに違和感があったこと。そのことについて質問したら、怒って走って行ってしまったこと。詳しく説明した。
説明し終わったら、予鈴のチャイムが鳴った。
「あっ。そろそろ戻らなきゃいけない時間じゃない?」
「・・・」
(どうしよう。るぅとくんと会わなきゃいけない。)
「莉犬くんどうする?戻る?ここにいてもいいよ。」
優しい声で莉犬くんに質問した。
「・・・迷惑かけないなら、ここにいたい。」
「わかった。じゃあ、担任のさとみくんに伝えとくね!」
「ありがとう。」
「ちょっと待ってて。」
そして、ななもり。校長先生は校内電話を手に取った。
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長いので、前篇、後編に分けます!
続きも読んでくれると嬉しいです!
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コメント
4件
莉犬 く ん … 😢
続き楽しみにしてる!