テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#安心
yohaku.
174
「長い散歩になったな〜」
しかも 想定外の砂だらけになってるし
「でも 楽しかった〜 久しぶりにバレーして遊んだかも」
あれから じきにカフェに着き 短い手繋ぎデートは終わった
お互いに ランチを楽しんで 雑談をしながら 窓の外を見ていると 砂浜で遊ぶ人の姿がみえた
「ビーチバレーかなぁ?」
よくよく見ると 海水浴で使う ビニールのボールで バレーをしている 楽しそうな風景…
「あんな感じでバレーとか 最近してないかも」
「そうですね プロになると遊ぶって意識ないっすね」
特に 考えなくぼんやりと答えた
「ここ出たらさ ビーチバレーやんない?」
「え?」
「あ ボールないか…」
「いや…」
インドアな智さんが まさか砂浜で遊ぶとか 予想外なんですけど
「智 イヤ?」
「そうじゃなくて… プライベートで智さんとバレーするって 頭になかったから」
意外だな 智さんの知らない一面に驚きつつ 楽しみたかったりする
「お話中 すみません」
カウンターにいた店のマスターらしき男性が 笑顔で現れた
「これ 良かったらどうぞ」
「え?これ…」
差し出された物は ビーチバレーのボールだった
「あそこは ビーチバレーのコートなんですよ
以前 お客さまが砂にコートを書いて楽しんでらして それならと簡易ですが ホテルのオーナーがコートを作られたんです オーナーは元はバレー選手だったのもあって」
「へぇ そうなんですね」
確かに さっき対面した時 俺たちのことをよく知ってくれている印象だった
「うちが ボールを預かってまして 良かったら 遊んでいってください」
「はい!ありがとうございます! 智さん やりましょ?」
「うん!俺 ビーチバレーやって見たかったんだ!ありがとうございます」
そして ふたりでビーチに繰り出す 砂にまみれながら いつもと違う感覚が新鮮で ずっと笑いっぱなしのバレーをした
楽しくて 楽しすぎて 気がつけば 水平線に太陽が近づいていた
「砂は流したけど シャワー入ろう 汗だくだし」
散歩だけのつもりだったから 想像以上に 汗ではりついた服が不快に感じる
「マジで もういっそ 一緒に入っちゃいません?」
ガチめに 早くシャワー浴びたい
「え?やだよ…」
目線を下にむけて もじもじしている
「なに照れてるんすか?いつもチームの風呂 一緒に入るじゃん」
「そうだけど…」
「え?なに 期待しちゃう?エッチなこと」
「ばか!違う!」
真っ赤になって かわいい
「何もしませんよ さすがに遊び疲れた」
「俺も…帰ってきたら すごい疲れてきた」
智さんも俺も 体力には自信があったけど 屋外で身体を動かすのは 疲労感が違う
インドアより 体力使ったように感じる
「じゃ さっさとすっきりしましょ?夕飯まで ちょっと休みたいし」
「うん……」
「ん?智さん?」
先にシャワーを上がった智さんが タオルをかぶって ソファで横になっている まだ髪は湿ったままだ
「あ…智 ごめん」
つらそうに身体を起こす
「どした?しんどそうっすよ?」
「ん…頭痛くて 身体が熱い」
「マジっすか?」
身体をやっと起こして 頭痛のせいか目をぎゅっと閉じたまま ソファの背に寄りかかっている
体温をみるために 額と首の後ろに手を当ててみる
「確かに 熱がありそうかも 」
身体全体から 熱を感じる
悪寒はしてないみたいだから 熱中症かな?
「水分取ります?」
「今は ちょっと無理 気持ち悪い」
可能性は あるかも
砂浜で かなり日差し浴びたからなぁ
とりあえず ここのホテル 医務室あったから連絡してみよう
間もなく 医師が部屋に到着し ベッドに移動して 診察してもらう
「軽い熱中症ですね 身体をしっかり冷やして 吐き気があっても 少しずつ水分取ってくださいね」
「ありがとうございます」
はぁ…特に どこも悪くなくて良かった
「疲れがたまると 何気ないことが体調不良に繋がります ゆっくり休めば 良くなると思いますよ 」
「はい……」
智さんは 安心したのか 準備してもらった経口補水液を ストローで飲んで 横になっている
「もし 症状が改善しないようなら 遠慮なく連絡されてください 医師が常駐してますので」
「すみません…」
「プロのアスリートでも 人間です 丁度いい休憩と思って 休んでください」
「はい……」
「じゃあ 失礼します」
医師を見送り 智さんのベッドに向かう
どうやら 体調を崩してしまったことに 落ち込んでいる
みたいだ
「ちょっと はしゃぎすぎましたね」
やっと乾いてきた 柔らかい髪をなでる
「俺が智の言うこと 聞いて 休憩しなかったから…
智は 大丈夫?」
「大丈夫っす 暑さはわりと強いんで」
ビーチバレーしている智さんは ホントに夢中で 全然言うこと聞いてくれないから 正直イラッとはした
でも あまりにかわいい…いや 愛おしくて 甘やかしてしまった 俺も反省だ
「ごめん…」
体調悪くて 心細いのか なんか半べそになってる
マジ かわいい
「それより 少し寝ましょ?俺も横になりたい」
智さんみたく体調は悪くないけど 疲れで眠気がする
「智さんが寝るまで起きてるから 安心して」
「手…握ってて いい?」
「はい これでいい?」
差し出された手を やんわり握る
「智の手…安心するから…すき…」
「俺も…智さんの手 好きですよ…」
試合で お互いを支え合うために ぎゅっと手を握りあう
安心できる
折れそうになっても 大丈夫だと思える
ふたりだけのサイン
「おやすみ」
額の冷却シート越しに キスをする
「ありがとう……とも」
手を繋いで 智さんの寝息を聞き届けて 自らもすぐに眠りについた
コメント
2件

この2人のふわふわ甘々な雰囲気好きなんです!!!!😭💞途中の真っ赤になってる20さん可愛すぎてたべたい🥹🥹
うわ、今回すごく良かった…!ビーチバレーではしゃぐ智さんの意外な一面が可愛すぎて、つい甘やかしちゃうの分かるわ〜。でもその後で熱中症になっちゃって、一気に心配になる展開にドキドキした。手を握って「好き」って言い合う寝落ちシーン、最高に尊い…。二人の距離がまた近くなった感じがして、続きがすごく気になる!🔥