テラーノベル
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柘榴とAI

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夢愛
48
「おまたせしました!オレンジジュース!」
「ああ、ありがとう。」
なぜワイングラスに入っているんだ。
「早く飲んで感想が聞きたいなぁ。俺がバーテンダーになれる可能性があるしな。」
注いだだけのはずだが…?
「君がバーテンダーになれば、そこはもうバーと呼べなくなるだろうな。」
ワイングラスにはいったオレンジジュースを一口飲む。
「……………。……………っ!」
アルコールが入っているっ!いやこれが目的だったのか?
「僕が酒を飲めないのを知っているだろ!」
僕はもうすでに赤い顔で彼を睨んだ。
「おっと、これはこわいこわ〜い。さあさあ、いつまで理性が保てるかなぁ?」
「ちょっと!レイド⁈エヴァンに何したの⁈」
「オレンジ色のテキーラサンセットだけど、依頼のためなんだ。仕方ないだろ?」
「やり方ってものがあるでしょ!」
私は机に伏せている彼を見ると、耳も頬も赤かった。
「ねぇ、エヴァン?大丈夫?」
私が彼の耳元で言うと、はっとした表情で伏せていた体を起こし答えた。
「………僕は、だいじょぶら。しんぱいいらない。」
エヴァンが答えると、この四人の他に誰もいなくなったバーに笑い声が響く。
「あっはははははは!!!て、店主が頑なに酒を拒んでいたのはこういうことだったのかい?、…っはははは!」
「エヴァンって俺より酒弱いじゃんw!」
「っふふ。いやごめんなさい、貴方がそれほど弱いとは思わなくて……ふふっ。」
「君たちはなぜわりゃっているんだ?」
気がつくと、時計は十二時半を指していた。彼らもそろそろ帰る頃。…………、何というか寂しくて…。
「もうみなかえってしまうのか……。」
頑張って笑いを堪える二人の努力を無駄にしたレイドが答えた。
「また、明日。いや無理だな。あと一週間くらいは来れそうにない。良いこと知ったし、もう時間なんだわ、くっww」
「じゃあまたね、エヴァン、ベルさん。」
彼らが席を立つと、ベルは彼らを店の外まで見送った。しかし、ベルがなかなか戻らないのでふらついた足取りで僕は彼らが飲み干した残りのグラスを片付けた。
「ニ人とも気をつけてね。夜は危険だし今日は少し冷えるわ。」
「アンディいるし大丈夫だろ。俺は女に襲われちゃうかもな。」
「キミの冗談は笑えないな。じゃあね、ベルさん。 店主をよろしく頼むよ。」
一つのライトが当たりを照らしている道を歩いていくのを眺めていると、レイドが猛ダッシュでこちらへ戻ってきた。
「はぁ、はぁ、ちょ言うことあったんだよ、クソ大事なこと。」
「依頼のことかしら?私とエヴァンは何をすれば良いか聞くのを忘れていたわ。」
「えっとねぇ、まじ言いづらいんだけど、この前の貴婦人さんの依頼んとき、アスモデウスってやつがベルちゃんに取り憑いちゃったみたいでね。その………………、
とりあえず、これやる!飲んで、店は最低三日は閉めろ。」
ワインボトル?を渡された。
「いろいろありすぎて逆に冷静になっちゃうわ。
私に悪魔が憑いてるって貴方たちに危害は与えない?エヴァンに飲ませたのは普通のテキーラよね?」
不安な気持ちが押し寄せてきて質問が止まらなかった。
「ベルさんに憑いてるのは安全っちゃ安全。他のやつに比べればね。あとさ、ベルちゃん、オーナーのこと好きっしょ?」
……………。
「…………っ?!」
突然すぎることが多すぎた、けどこんな質問が飛んでくるとは思いもしなかった。
「今までの行動的に分かりやすいよなぁ。やっぱ、イケメン!!ってやつより清楚系っつうか美しい感じの男がタイプ?」
「なっ……!ちょっとレイド!わざと声を大きくしているでしょう!!」
「ベルさんにゃぴったりの人じゃない?ま、頑張れよ。チャンスだと思って。じゃねぇ、良い夜を。」
レイドは、待たずに一人で歩いているアンディの後ろをついていくように帰っていった。彼は、酒はもう抜けていたのか、ちゃんと喋れていた。
「………………。ど、どうしましょう……。」
渡されたワインボトルを握りながら私は思う。
……確かに私はエヴァンが好きだけれど彼は違う。レイドの言う通りにするしかなさそうだけれど、そこに彼の意志はない。今回の依頼は、あまりにも都合の良すぎるわ。
「…………あっ!エヴァンを一人にしちゃった!」
私が気づいた頃には、二十分が経過していた。私は急いで店に戻ると彼は後片付けをしていた。
コメント
1件
**美月ゆめか🌸:** えぇ〜〜〜っ!?エヴァン店主、酒弱すぎて可愛いんだけど!!😭💕 ワイングラスのオレンジジュースにテキーラ仕込むレイド、性格悪すぎて好きw しかもベルのエヴァンへの気持ちをレイドにバラされてるし…/// 「チャンスだと思って」って完全に背中押されてるやつじゃん! 悪魔憑きの依頼で店を3日閉める展開、次どうなるの気になりすぎるよ〜!!