⚠政治的意図❌
波打つ音と
草を掻き分けながら肌を直接焼きに来ようとばかりな日に耐えて、なんとか開けた先に海を見つけた。
久しぶりに見た海は、最後見た日と相変わらず綺麗を保てていてなんだか嬉しく思えた。特別に何しに行こうとは考えてなく、ただ見に行きたい、という衝動が湧き上がってきて今日は訓練が終わると真っ先にその場に向かったのだ。
日に反射して輝くその光景に目をやられながらも、海沿いまで行きしゃがみ込む。昔はこうしてよく貝殻などを集めて遊んでいた記憶が蘇って懐かしく思えた。
「内地ー!!久しぶり!」
すると向こうから無邪気な声が聞こえ、振り返るとパラオが走ってこっちに駆け寄ってきた。案の定すぐさまパラオは俺に抱きついて来て、俺は後ろに倒れないようになんとか受け止める。
「内地!元気してた?」
「あぁ、そっちはどうだ?」
「パラオも元気だよ!そういえばどうして来たの?」
「いや、単に見に来たかったから来ただけだ」
「本当?ならパラオと遊ぼ!」
パラオはそう言うと元気に浜辺を走り回る。俺はその様子をただ眺めていた。
波打つ音と一緒に笑い声がその場をさらに明るくさせる。
この瞬間が、ずっと続けば良いのに
コスモスの香り
花畑に囲まれながら、彼女は楽しそうに何かを作っているのを見つけた。
「一体何を作っているんだ?」
すると彼女は俺がいた事に気付かなかったのか、声をかけると驚いて振り返る。
「あ、なんだアンタね…見たい?」
俺は頷くとゆっくり彼女の元へ歩いていく。手元を除くとコスモスだかで作られた冠だった。
「ちょっと変だけど…」
彼女は自信なさげにそう言うも、俺的には全く変ではない、むしろ上手な方だ。俺は彼女の隣に座って完成するのを眺めていた。
楽しげに作る様子に癒されていると、ふいにその冠を頭に乗せられた。
「ふふ、似合ってる」
彼女はそう言って口に手を当て微笑んでいた。この場合どう反応すれば良いのか分からず、ただ無言で冠に手を当てていた。
周りと頭上には、微かにコスモスの香りがした。
コメント
3件
リア友よ、見る分には全然良いが見た後に一々何かしら言わんでくれ。( ᷄ᾥ ᷅ )
いい作品!