テラーノベル
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第7話
〖顔合わせ〗
――博麗神社。
縁側で、いつものようにお茶を飲みながら空を眺める博麗霊夢。
霊夢「はぁ……暇ねぇ」
そんな平和な空気をぶち壊すように。
魔理沙「霊夢ー!いるかー!」
霊夢「うるさいわね、そんな大声出さなくても聞こえてるわよ」
霊夢はゆっくり立ち上がり、境内へと向かう。
そして。
霊夢「で、何の用――」
言葉が止まった。
魔理沙の隣に立っている少女。
見慣れた顔。
見慣れた髪。
だが、見慣れない青白の巫女服。
霊夢「……は?」
亜霊夢「……」
霊夢「……は?」
亜霊夢「……」
魔理沙「おー、固まった固まった」
霊夢「魔理沙」
魔理沙「なんだ?」
霊夢「私、とうとう働きすぎて幻覚見るようになったのかしら」
魔理沙「安心しろ、本物だぜ」
霊夢「本物?」
魔理沙「別世界の霊夢」
霊夢「…………」
霊夢「は?」
魔理沙「紫案件」
霊夢「あー……」
納得した。
亜霊夢「納得するの?」
霊夢「だって紫だもの」
亜霊夢「そういうものなの?」
魔理沙「そういうもんだぜ」
霊夢は亜霊夢の周りをぐるりと一周する。
霊夢「へぇ……」
亜霊夢「なによ」
霊夢「私より少し大人っぽい?」
亜霊夢「そうかしら」
霊夢「あと胸が――」
バシッ!
亜霊夢「そこ見るな」
霊夢「痛っ!?」
魔理沙「おー、反応まで一緒だ」
霊夢「ていうか、その服なによ」
亜霊夢「紫の趣味」
霊夢「納得」
魔理沙「納得なんだぜ」
三人の間に、一瞬静寂が流れる。
そして。
霊夢「……」
亜霊夢「……」
互いに互いの顔を見る。
鏡を見るような感覚。
だが。
どこか違う。
霊夢の顔には、気楽さがある。
亜霊夢の顔には、少しだけ陰がある。
霊夢「……なんか」
亜霊夢「?」
霊夢「思ったより疲れた顔してるわね、あんた」
亜霊夢「!」
魔理沙「……」
霊夢「別に悪い意味じゃないわよ」
霊夢「なんか、色々抱え込んでそうっていうか」
亜霊夢「……」
魔理沙は黙っていた。
それを知っているから。
親友を失ったことを。
二年間、心を閉ざしていたことを。
だから。
亜霊夢は少し笑って。
亜霊夢「そう見える?」
霊夢「見える」
亜霊夢「ふふっ」
霊夢「なによ」
亜霊夢「いや」
亜霊夢「初対面なのに、そこまで分かるんだって思って」
霊夢「同じ顔だもの」
霊夢は当たり前のように言う。
霊夢「自分のことくらい分かるわよ」
その言葉に。
亜霊夢は少しだけ目を伏せた。
亜霊夢(……やっぱり)
亜霊夢(私なのね)
コメント
1件
わああ第7話も尊すぎた😭💕 同じ顔なのに「霊夢は気楽さ」「亜霊夢は陰」って対比がエモすぎるし、霊夢が「疲れた顔してる」ってストレートに言っちゃうとこ、グッときたよ…! 亜霊夢の過去がまだ見えてないから続きが気になりすぎる〜!! 紫案件って一言で片付ける霊夢たちの空気感、めっちゃ好き⋆♡