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「さてと、愛楽」
どうして…。
「話してもらおうか?本当のことを」
どうして…。
「あーちゃん逃げないで」
どうしてこうなった!?
お母さんが家に帰ってきて、これでもういつも通りの日常だ、と思っていた。月曜日になり学校に行くと、朝から双子に追いかけ回された挙句、数秒で捕まり空き教室に連行された。
「えぇーっと…2人ともどうしたの?」
「どうしたもこうしたもないよ。ただ聞きたいだけだよ。レヴィさんとおばさんの実家に行ったんだろ?どうだったのかなって」
「別にどうもなかったけど…」
「1週間も行ったんだ。しかも平日に。何かあったかと心配するじゃないか」
「…チャイム鳴るし、荷物置いてないし、とりあえず教室行こうよ」
すぐにこの場から去りたくてドアまでダッシュする。けど運動音痴な私が2人に勝つわけもなく、空き教室のドアは奏舞に閉められた。
「さてと、愛楽。話してもらおうか?本当のことを」
「あーちゃん逃げないで」
打つ手なし。でも、KEELのことを話す訳にはいかない。絶対に秘密にしなければならない。
Q.ならどうするか。
「実は、母方のおばあちゃんが倒れてね」
「本当に?」
A.嘘でごまかす。
「色々検査して、今回は様子を見ることになったけど」
「なんでレヴィさんも行ったの?無関係じゃない?」
「力仕事があるかもしれないでしょ?お父さんを頼りたいけど仕事があったからレヴィを頼ったの」
「そんな理由なら…逃げる必要なかったんじゃない?」
「身内のことだし、お母さんからなるべく話さないようにしてって言われてたから」
「そっか…」
どうやら信じてくれたようだ。今回はいつもより危なかった。
「おばあちゃんは大丈夫なの?」
「うん。検査したら暑さに少しやられただけだろうって」
「最近暑くなってきたもんねー」
「テストが近づいてるね」
「うへぇ…」
自然にいつもの会話に流せた。奏舞のおかげだ。
もしかしたら空舞にはこれからも探りを入れられるかもしれないけど、その時はレヴィを頼ろう。たぶん、レヴィなら何かしてくれるだろうから。
そうして私達は、3人で遅刻して先生に怒られた。なぜかわからないけど、道中遊んでたんだろという前提の元。(絶対朝追いかけられてた奴のせいだ)
家に帰ると、その事が電話で母親に伝わり、二日連続で叱られた。レヴィには気の毒な顔をされたけど、私は悪くないので反省してない。
「愛楽?」
「ごめんなさーい」
輝瀬黒(ペア画中
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コメント
1件
Luluさん、第44話読みました〜! 「どうしてこうなった!?」っていう冒頭の叫びからもう愛楽の心情がビンビン伝わってきて笑っちゃいました(笑)双子に空き教室に連行されて追い詰められる展開、すごくスリリングでドキドキしました。おばあちゃんの話で嘘をつく選択、苦しいけど愛楽らしいなって思いました。最後に遅刻して先生とお母さんに怒られるオチも、ほっこりする日常が戻ってきた感じで好きです☺️