「猫が足を怪我してたからな。包帯を巻いてあげたんだ。」
フフ。リグナーて優しいんだ。
「へぇー。リグナーて優しいんだね。」
「は!?別にお前の為じゃ……」
…え?何で何で?さっきまで猫の話してたんだけど?しかも逃げられたし。何なんだ…。
「なんかリグナーキャラ崩壊してない?」
ま、遼に戻ろ。
「ふいー。やぁっとさらし取れる。」(髪はマジで切ってる。)
私は女だけと男装している。なぜか…それは
ここは“悪役令嬢に転生したので回避します”
という乙女ゲームの中。リグナーは王子だった。ゲームの設定も悪役令嬢とヒロインが転生している。そして私は…ヒロイン(悪役)に転生していた。私はガチで転生してしまった。悪役令嬢なんて転生してないようなもの…。ゲームは全てのルートをクリアしているから分かってる。だから、やむを得なく男装しているこれが結構楽しい。でもまだ見つかったら終わり、みたいな状況じゃないから。見つかるなら今の内がいいな。
「あぁ。そだキャラ表見とこう。」
も~本当良かった!隠しキャラなんて覚えてないな~。
「はっ!えっ。今4時?課題忘れてた!間違って置き勉しちゃったんだ!(前世の名残り)」
急がないと!色々とヤバい!!待って今の時間遼入れるかな?!どうなの?え?え?!ー
警備薄いな~…。全然入れたんですけど?まぁ課題課題…。
「あ~~。面倒~。」
まあやるしかないんだけどね…。ーーーーー
終わった~。時計…まだ5時半じゃん!
「ラッキー♪」
や…まあ少なくとも1時間はやってるけども…。………………。ノート1ページやるのは……うん!もう本読もう!
「自滅ダメ…」
ガララ
「あ…おはよ!!早いね!」
え…いやラーネス来るの早くない?!いっつも同じ6時頃に来るのに!
「…お前こそ早いな。まだ6時にもなってないぞ。」
人に言える立場じゃないんですけど?お互い様。ん…まあ…。まあ?…
「いや~。課題忘れて。」
すごいドキドキする!怒られそうでめちゃくちゃ。
「そうか。」
…会話が続かないんだよね。いつもなら普通なのに~。あ!!他の人達
来た!あ~気まずさでヤバかった。でもこれから…
「ラーネス様!今日も麗しいですわ!」
「お隣に座っても!?」
「あなた!抜け駆けは無しと言ったでしょう!?」
わ~。女子達かわいいなぁ。前世を思い出す。
「そんなに声を出さないで、かわいい顔を見せて。」
フフン!これぞ理想!
あ、でもなんか前よりたくさんいる…
「…わ~ー!?」
いたっ?!プレゼント?痛ったぁ…!え…ちょヤバい。ていうか皆私の事見失ってるよね?!抜け出すなら今の内………っ。
「出れた!」
え…っと。あ!本読んでる。
「リグナー!やっと抜け出せた!」
「…そんなに大変なら何もしなかったらいいだろ。」
!…人の事情も知らないで……まぁ
「…やらないといけないし、女子達かわいいし?」
ヒロインに会ってもいいようにしないとだし
ね。?なんか考えてる。変な事言った…から?え…ずっと黙ってるんだけど。
「お前も大変なんだな。」
「え?失礼じゃない?」
や、本当に!
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