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3時間目の終わりごろから空はどんよりとしだし、
帰るころには土砂降りの校庭を窓から見ては、ため息を吐く。
鞄に入れたと思っていた合羽や折り畳み傘はいつも役目を果たせないでいた。
『またやってしまったわ。』
軽めの雨ならばこのまま自転車で帰る舜太も今回ばかりは、
学校の傘を借りても良いか聞きにいかなければならない。
憂鬱でなかなか職員室に足が向かなくウロウロとしていると気になっている彼の後姿が見えた。
『先生!塩﨑先生・・・!!』
自分の方を振り返るとすぐに笑顔を向けてくれた。
「曽野君だぁ。どうしたの?何か職員室に用事?」
『実は傘も合羽も忘れてしまって、学校の余ってたら借りれへんかなぁって・・・』
「あぁ・・・、ちょっと待っててね!」
別に急がなくても自分にはこの後何も用事はないが、太智は足早に職員室へ戻る。
いつも気にかけて優先してくれる姿を見る度に好きという気持ちが大きくなっていった。
「お待たせっ!・・・貸し出しの傘、今日すべて貸し出しちゃったみたい・・・。」
ちらっと、自分を申し訳なさそうに見上げてくる姿につい口元がほころぶ。
『大丈夫!先生、俺コンビニまで走って傘買ってくるわ!調べてくれてありがとう!』
今日、彼と話せただけでも幸せだ。
手は、届かない方がいい。
何事も高望みをしてはいけない。先生ともあと少しでお別れなのだ。
どこかで期待などしても報われる可能性など0に近い。
そんなこと頭の良い舜太は十分に理解していた。
「曽野君待ってっ!」
後ろを振り返り歩き出そうとした時、太智の手が舜太の右肩に触れる。
「あと、20分待てる?俺、もうすぐ帰るから図書室で待ってて!
って、俺も歩きで傘にはなるんだけども・・・一緒に傘入るの嫌じゃなければ・・・」
前言撤回。
目の前に恋焦がれている相手に誘われて誰が断る?
今日の運どころか、一生分の運を使い果たしても構わない。
舜太の笑顔とガッツポーズについ太智も一緒になって笑った。
お互いの両側の肩が雨で濡れる。
『先生、もっとこっちよりーや。』
自分より頭半分低い彼の肩を引き寄せる。
二人の肩と腕が重なり合い、雨の音で二人だけの空間になる。
「雨、酷いやんなぁ。」
『うん。先生、ありがとうな。』
にこっと太智の方を見るとにこっと返してくれる。
笑うと三日月のようになる目に見惚れて雨なのにずっと続いて欲しいとさえ思う。
自転車のチェーンが絡まったときも思った感覚。
日常では嫌なことでも、彼が側にいるだけで幸せに変わるこの現象。
急に止まった舜太に太智は不思議に思い彼を見上げる。
空いている左手で冷たくなった太智の頬に手を添えるとそのまま唇を重ねる。
触れるか触れないかの優しいキスだった。
『先生!ホンマにありがとうな!また明日!!』
ずっと差してくれていた傘を受け取ると、コンビニまで走る彼の背中を見つめた。
唇を手で触れながら追いつかない頭で太智はとぼとぼと駅まで歩きだしたが、
帰宅後の家の風呂場で事の重大さに気付き叫び声が響き渡ったという・・・。
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久しぶりのそのざきです^^
きっと相合傘には良い身長差ですよね。
短いですが、キリが良いのでこの辺で・・・!
コメント
3件
あの😭😭最初からぶっ通しで全部見ました😭😭😭本当に最高しか出てきません😭😭😭😭😭やばいです本当に😭😭😭教師ものって言うんですかねこういうの😭😭大好きで😭😭😭地味に💛がキャラ崩壊してたり🩷がエロ親父みたいになってたりしてたところもめちゃくちゃ良くて😭😭こんな最高な作品を生み出してくださって本当に感謝しかないす😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭