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テラーノベル(Teller Novel)
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その人はどうも見覚えがある、もう少し近づいたら…

あの子は…知っている、ずっと追いかけてきたあの…

「百花…?」(ももか)

急に名前が出て来た、何故最初に思い出せなかったのか百花の名前が出てこなかったのか

百花は何も言わずにこっちに振り向いて歩き出した

私の一歩手前ほどで立ち止まった

「ねぇ…何で急に消えちゃったの?」

そう言っても何も聞いてない、聞こえていないように俯いたまま立ち止まっている

「ごめんね、ここじゃダメだった」

百花がやっと喋ったかと思えば光となって消えてしまった

動揺して辺りを見渡すと山の道にいる、こっちを見てまるでこっちに来てと言わんばかりに道を歩き出した

走って追いかける

かなり長い橋も走って通り抜けた

ここの山はかなり寒い、長袖じゃ足りない、だけどこのくらいなら耐えれる

坂道がだんだん辛くなってきた、だけど走る足は止まらない

何故ここに百花がいるのか気になって

まだ少ししか登っていないのに目眩がしてきた、一旦休むことにした

ここに丁度よく焚き火がある、だけど下から見た時にこんな焚き火はなかったはずだ

頂上を見ると祭壇と同じような建物がある、でも下の祭壇よりかなり豪華だ

でもこの建物は見たことのあるような気がする

何か懐かしいような気もする

そんなことを考えてたら体力は回復した

またすぐに走って行く

でも2回目の限界はなかなかこず祭壇のようなものはもうあと少しになった

けれども足がふらついて急に倒れ込んだ、体が熱い、この寒さと走りすぎたから風邪になったのかもしれない

でももう動けない


目を開けると夜になっていた

「大丈夫?」

百花の声が建物に響く

あの時と何1つ変わらない性格、安心できた

「百花…」

起き上がった、まだクラクラする

「まだ治ってないから寝ておいてね」

ベットで寝ていたようだ

「百花…何でここに来てって…?」

そう聞いても何も返事が返ってこない

そういえば倒れてから何日経ったのだろう、1日も経っていないのかな

百花どこに行ったのかな、あの時何で消えちゃったのかな

起きて…優奈

目を開けると朝になってた、いつの間にか寝ていたらしい

風邪も回復している、1日で治るものでもないのに珍しい

「おはよう、昨日何も言えなくてごめんね」

いつもと変わらない百花がいてくれている

「早く来てくれて嬉しいけど準備ができてなかったの、昔の事思い出して…」


第十話終了

引きこもりが世界を救ってみせる……?

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