[事件から数日後の警察署、玄関前にて]
『ーーーーー』
『ーーーー? 』
『ーー。』
『ーーー……』
無線が騒がしい
それもそのはず、
だって…立て続けに警察官の拉致監禁事件が発生してるんだもん
猫)「…」
猫)「なのに、事件について警察は何一つ手がかりを掴めていない……」
警察だけに絞ってるのはなぜか、って?
猫)「ギャングとかの黒側の人にこのことを伝えたら、そりゃ必死になって探してくれるのだろう」
猫)「けど、ギャングまで捜索を行ったら、勘づいた犯人が他の街に逃走してしまう可能性がある…」
猫)「警察の捜索だけでもバレそうな状況下…だしね」
猫)「…冷静に事件を対処しないと…」
猫)「…ッ」
猫)「でもッ辛いよ……ッ、耐えられないよッ」
猫)「冷静を装うなんてそんなの無理だよ…」
猫)「なんでッなんでなのッ…?」
猫)「なんで犯人はあの2人を誘拐したの…?何か理由でもあるの…?」
猫)「ねぇ…教えてよッッ”!」ポロポロ
猫)「うぅ”ーッヒック…グスンァアァァ”“」ポロポロ
猫)「やだぁッァァ”!!グスン 」ポロポロ
「ーーッ」
猫)「またッ2人に会いたいよッッ!!」ポロポロ
「ーーぉッ」
猫)「ごのままじゃ”っ!俺……”“!」ポロポロ
「あのッ!!」
猫)「ッエ?」ポロポロ
声のする方へと顔を上げると、そこにはボロボロな女の人が立っていた
猫)「ァ…」
猫)(ッ警察官が泣いてたらダメだ)ゴシゴシ
猫)(しっかりしないと…!)
猫)「どうされたんですか…?」
なるべく笑顔をつくって話しかける
「ッ」ポロ…
彼女はほぼ半泣きになりながら、口を開ける
そしてこう言った
「助けてくださいッ……」ポロポロ
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ピピッ
猫)『…』
猫)『らだおと成瀬の居場所が分かりました…ッ』ポロポロ
皆)『ッえ…?』
ぺ)『マンゴー!それは本当か…?』
皇)『本当に…本当なのか…?』
猫)『うんッ!本当だよっ…』ポロポロ
ネ)『あぁ…これで…、』
ネ)『ようやく助けに行ける…ポロポロ』
まるん)『グスン…よかった………』ポロポロ
ミ)『…ッ2人とも……』ポロポロ
みこだ)『今すぐ助けに向かいましょうッ!』ポロポロ
つぼ浦)『そうっすよ、今すぐ行きましょうッ!』
つ)『今すごくッ…犯人にロケランをお見舞いしたい気分なので………』ポロ
キャ)『つぼつぼ、落ち着きなさいッ』ポロ
キャ)『ところでだが、猫くん…』
キャ)『なぜ居場所が分かったんだ…?』
猫)『それは…』
[少し前]
「助けてくださいッ……」ポロポロ
猫)「え?どういう………」
「あ…そ、そうですよね」ポロポロ
「すみません…」ポロ…
「最初からお話ししますッ」ポロ
猫)「?はい、お願いします。」
「あれは今から2週間前の話になります」
「私は、吸血鬼に誘拐されていました」
「吸血をするためだけに…」
「その証に、この傷跡が…」
スッ)首筋にある傷を見せる
猫)「!?」
「そして2週間の間に2人、また誘拐されてきたと推測されます」
「多分、警察の方かと…」
猫)「…え?」
「そして、私はつい最近処分される予定でした。多分ですが、新鮮な血を吸血できる期間を過ぎたからだと思います」
「ですが、私は今、こうして生きています」
猫)「そう…ですよね…?」困
「はい。私は処分の直前、ある人に助けてもらいました」
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[数日前]
私がヘタレてるとき。
つまり、処分される日が数日前にきました
?)「あの女を処分してきてくれるかな?」女を指差す
) 「はい」
?)「それでは前言った手順で頼む」
)「分かりました」
そうして私はフードを被った男に連れられ、地下深くにある下水道へと行きました
[地下深くの下水道]
)「…ついた」 クルッ
「ここ…で何を……ッ」怯
ガシッ
「…!?」
「ちょ、!やめッ!!」ジタバタ
)「これからお前を処分する」
「…!?そんなの…ッ」
「ぃやッ!!」
「離してッ!!!!」
)「…」
ガブッ!
「ゥ”…ッ!」
ヂューヂュー
「ゃめ”!やめてッ!!」ポロポロ
「ぉねがいッッ!離してッ!!私には…まだ会いたい人…がいるッの!!」ポロポロ
「グスンッ…ウゥッ…ォねガぃ……」ポロポロ
「ゥッ…意識…ガッ………」ポロ
「…ァッシ…ヌ……」
「…ゥ……」
ピタッ…
バサッッ!
ドテッ)尻もち
「……ゲホッゲホッガハッ…!!ハァーッハァーッ…」
「ぁ…え…?私…なんで生きて……?」クルッ
「…ぇ」
)「ゥウッ…ッ!グッ…ハァーッハァーッ……」
)「ァァァああッ!!!!」
「…!?」
意識が飛ぶと思った瞬間投げ飛ばされたと思ったら、なぜかフードの男が頭を抱えて、
(苦し…んで…る?)
「なん…で……?」
)「ーッて…」ボソッ
「ぇ…?」
)「逃ーッ…」ボソッ
「…?」
)「逃げてッ…」
)「早く逃げてッ!!」
「!?」
)「この下水道の先に海…ッがある……」
)「海に出て…すぐに…」
)「…警察署…に行くんだ…ッ」
「…ッ」
「…わかった」
)「うん…お願ぃ……」
「けど、行く前にこれだけ教えてッ…?
あなたはなんで 私を殺さなかったの…?
……あなたは誰なの…?」
)「俺はッあなたを殺せない……。なぜかはッ知らない…現に殺し たいッという気持ちが心にあるからッ……」
)「でもッッ……」
)「でも、本能が殺しちゃいけない…」
)「助けなきゃッ…って思っちゃっててッ……体が言うことを聞かないんだ……」ポロポロ
「ぇ…」
)「話はッこれで終わりッッ…」
)「早く逃げてッ!!」
)「また君を“殺したい”って気持ちに支配される前にッ!!!!」
「ッ…」ダッ
ダッダッダッダッ
)「……」ニコ
)「青井ッらだお…っそれが俺の名前……」
)「どうか…無事に辿り着けますよう…に」
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「ってことがあったんです…」
猫)「青井…ッ…らだおッ……?」ポロ
猫)「らだおッッ…なの……?」ポロポロ
「はい…そう言ってました…」
「お知り合いなのですか…?」
猫)「…らだおは……警察官…だよ…」ポロポロ
「…警察…官…?だから、、あのとき…?」ポロポロ
猫)「あの、」ポロ
「…はいッ…?」ポロポロ
猫)「らだおを助けるために…吸血鬼のアジトを…ッ教えてくれませんか…?」ポロポロ
猫)『そうやって教えてもらったんだ…ッ』ポロポロ
オ)『なるほどな…ッ』ポロポロ
ネ)『…みんな、今すぐに会議をする』ポロ
ネ)『一刻も早く救出したいため、無線で会議を進める』
ネ)『…が、戦う準備をするため、全員警察署に向かってほしい』
皆)『了解ッ!』
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成)「……」ボーッ
[女の人が逃げ出してきた日、牢屋の中]
成)(あぁ…いつまでこの生活が続くのだろうか…….? )
成)(……もしかしたら…ずっと?)
成)「ハハッ…」苦笑い
成)「それがありえちまうのがこえーよ…」
成)(隣の人が処分…、多分口封じに殺されたから…そろそろ俺の番か……..?)
… ガチャッ
コツコツコツ
?)「こんにちは。113番」
?)「元気してたかな?」
?)「食事を済ませてないみたいだけど…」
?)(まぁ、 この状況で喉に食べ物が通るわけがないか…)
成)「…何をしにきたのですか?」
?)「ああ、そうだね」
?)「君が今日から吸血対象になることを伝えにこようと思って。」
成)「…ッ」
?)「…じゃあ手始めに今、吸血するか。」
?)「来て」
コツコツコツコツ…
ピタッ…
成)「…ッ」睨
?)「こいつが今日から吸血する人間だよ」
?)「仲良くしてやってね」
?)「あと、さっき言ったけど声だけは絶対に発さないでね」
コクコク)頷く
フードを被った男らしき人が頷く
?)「それじゃ」
成)(なんで声を発しちゃいけないんだ…?)
成)(なにか理由がッ……)
ガブッ!
成)「ッい”!!」
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[次の日]
?)「じゃ、今日もよろしくね」
[また次の日]
?)「そろそろ慣れてきたかな…?」
?)「今日もよろしく」
・
・
・
[翌日]
成)(…こんな感じで人生の終わりを迎えるのか…?俺は…)
成)(そんなの…あんまりだろッ)ポロポロ
成)「でも…もう諦めるしかないのか…?」
?)「はい、今日もよろしくね」
成)「…」ニコ 虚目
?)「…笑、 最後まで抗うと思ったら堕ちるか…」ボソッ
?)「まぁいいか、それじゃ」
コツコツコツ…
成)(今日も明日も血を吸われる日々…)
成)(人生の悔い…なんてものはもうないよ)
サッ)首筋の髪をどかされる
成)「…」
成)「…でも、でも少しだけ抗ってみようかな?」ボソッ
スッ)顔を後ろに倒す
成)「……ッ」
「んアッ…!」
ズサッ)相手も倒れ込む
ファサッ)フードがとれる
成)「…」
成)「…ッえ」
俺がそのとき見たのは……
左側の首に
クモの巣大鎌のタトゥーが入っている
成)「…らだお?」
ドサッ
コメント
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うわぁぁぁ神だぁぁ!!!ついに救出するのかぁ!!!