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この世界に人外と呼ばれる存在がいるのはご存知だろうか。その名の通り人ではないナニかを指す。人外にも友好的なタイプと敵対的なタイプがいる。基本、俺の周りにいるのは友好的なタイプだ。
「剣。どうしたぼんやりして。」
俺の隣にゆっくり腰を下ろした彼は月華さん。月華さんは人間で、どんな人外と仲良くしたいと思ってるらしい。常に不機嫌そうな表情のせいで誤解されることが多いけど。
「あぁ、いや。最近ちょっと疲れることが多くて。」
「そうか、無理はするなよ。」
表情と中身が合ってない…って失礼すぎるな俺。
「ところで月華さん。なんでこの時間にここにいるんですか…?珍しいですね。」
基本、月華さんはここを留守にして人に害を与える人外を駆除している。しかも一人でやってるらしい。
「それが、今日同じように人に危害を加える人外を始末してる奴らが見つかって、今日からそいつらと活動していくことにしたんだ。ってことで引っ越すぞ。」
「んぇ…??」
どういうことだ…??同じような人達見つけたから引っ越す…??
「悪い、説明が雑すぎたな。今日からそいつらと同居だ。」
「は……???」
突然のことすぎて理解が追い付かない。きちんと説明されたとしてもよく分からない。
「とりあえず支度しろ。」
月華さんに急かされて渋々準備をする。俺達はこれからどうなるんだろう。