_
教室に戻ると、彼は俺の席にいた
kn「おかえり」
彼はそう言い、そそくさと教室を出た
俺は「どうしたの?」と聞くが「帰ろうよ」とだけ返ってくる
いつもより無愛想だなと思いながら彼と帰宅する
友達と長く話しすぎたのか、もう夕方になっていて、青空は消え去っていた
kn「ねぇ、今日は早寝してくれる?」
「話したいことたくさんあるからさ」
sm「…わかった、なるべく早く寝るよ」
さっき言っていた「夜に話す」というものだろう
いつもより口数が少なかった彼と一緒に帰宅する
_
午後5時
俺は机に向かって今日の授業の復習をしていた
家族は普段家にいないので、自ら勉強をしないといけないのだ
たまにサボってしまうこともあるが……
kn「スマイルは偉いねー、俺だったらゲームして勉強なんてやらないよ」
sm「なんかそんな雰囲気はするな」
kn「めっちゃ失礼じゃない?笑」
sm「笑」
「…そういえばきんときって何歳なの?学生?」
kn「知りたい?」
sm「まぁ…気になる」
kn「じゃあ寝ようか」
なぜ彼はそんなに夢の中で話したがるのか
俺にはわからなかった
_
他人に寝てと言われるとあまり寝付けなかった
そのことを彼に相談する
sm「今日ぜんぜん寝付けないや」
kn「そっか」
「じゃあこうするしかないね」
それが俺が覚えていた最後の会話
_
コメント
1件
わわわゎ!!!すごい!良きです.ᐟ.ᐟ いまから最終回突入してこようと思います.ᐟ.ᐟ.ᐟW