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カルマザ・ヴァンパイア
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NGS_ヘビーなしっぽ
370
楼羽
51
それから少し歩き、沙花叉が足を止めた建物は、シオンの思っていた通り水族館などではなかった。
言わずもがな分かるだろうが、一応言っておくとしようか。
ラブホテルだ。
外観は普通のホテルとあまり大差ないが、この空気感的にそれ以外あり得ないだろうとシオンは察していた。
そしてその次にシオンは、なぜ沙花叉がこのラブホを知っているのかという疑問に駆られたが、嫌な予感が過り、すぐさま頭を振ってその考えを弾き飛ばした。
ラブホの入口の自動ドアが、音もなく開き、エントランスが姿を現した。
無人のタイプだった。シオンは少しホッとした。
パネルが三台程置かれているくらいで、特にこれといった物は置いてはいなかった。
沙花叉は、妙にこなれた手つきでパネルをポチポチと押し始めた。
画面が目まぐるしく変化したかと思うと、沙花叉はまたシオンを引っ張って歩き出した。パネルの前にいたのは、時間にして大体1分以下といったところか。
沙花叉は、一階の廊下の一番奥にあるエレベーターに乗ると、すぐさまボタンを押し、移動し始めた。
先程から、異様に早い沙花叉の行動にされるがままのシオンは、すでに顔を真っ赤にして俯き気味に沙花叉に引かれていた。
こんな場所に来たことがなかったのは勿論のこと、この後ナニをされるのかと思うと気が気ではなかったのだ。
そうこうしている間にも、エレベーターはすべきことを果たし、沙花叉達を目的の階にまで連れて行くと、そのまま下層へと消え去っていった。
沙花叉は今までと変わることなくシオンの手を引き、ズンズンと進んでいく。
そうして、数十秒としないうちに、沙花叉は一つの部屋の前で足を止めた。
「シオン先輩」
今までずっと黙りこくっていた沙花叉は、ふと口を開いた。
「っ……、なに…?」
シオンは少し躊躇いがちに聞き返した。
「今なら、まだ間に合います」
「今なら、引き返して水族館に戻ることもできます」
「水族館じゃなくても、別の場所へでも行けます」
「どうしますか?」
沙花叉は、次から次へと言葉を紡ぎ、最後まで言い切ると言葉を止めた。
「ぇ……っと…………」
シオンは、恥ずかしさ半分、嬉しさ半分といったところか、赤く紅潮した頬を上げ、にへらと笑うと言った。
「沙、花叉がいい……なーんて……………」
それを聞いた途端、沙花叉の中で、ブチッ、と。何かが切れる音が聞こえた。無論、シオンには聞こえていない。
だってそれは沙花叉の理性が限界を迎えた合図なのだから。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
沙花叉は、蹴り壊すかのような勢いでドアを蹴り開けると、シオンをベッドに転がした。ちなみに、蹴破られたドアはなんとか無事だ。いつの間にか鍵も閉まっている。
「ちょ、沙花ま…たぁっ?!」
沙花叉は、ベッドの上でドギマギしているシオンに覆い被さり、その唇を無理矢理奪った。
「んぶっ……ぢゅっ、んんっ…………」
どちらともなく、そんな声が漏れ出るが、恐らくシオンのものだろう。
シオンの口内に侵入した沙花叉の舌は、戸惑いを隠せずにいるシオンの舌を問答無用で絡めとると、舌同士をねちっこく絡め合わせる。
ぬちっ、ぴちゃっ、という水音とともに、沙花叉の舌はせわしなく動き回り、シオンの口内を蹂躙するように舐め尽くす。
そのなんともいえない快楽と幸福感に満たされていく感覚に、シオンは大きく見開かれていた目を閉じた。
だが、それも長く続けば毒になる。
「ん、んん……! んんんー!」
少しして、シオンは息苦しさを感じ、口が塞がっているためうまく声を発せないながらも声を発しながら、沙花叉の背中をぺシぺシと叩く。
だが沙花叉は、シオンの抗議を無視し、更に口を密着させた。
「?!」
先程までは、少しは隙間があったため、頑張ればそこから酸素を得ることができた。だが、今はどうだろう?隙間を完全に塞がれ、酸素の供給を絶たれた今は?
「~~~~~~! ~~~~~!!」
シオンは、生へと必死に手を伸ばすべく、沙花叉の背中を文字通り必死に引っ搔いて、気づいてもらおうと努力する。
だが、その抗議も長くはもたず、すぐに力を失った。
「~~~~! ~~~~~ッ♡――――!!」
聞いたことがある者もいるのではないだろうか。
人間が、低酸素状態で性行為を行うと、体はどのような働きをするのか。
答えは至ってシンプルだ。低酸素状態で性行為を行うと、脳は薬物をキメた時と同じ反応を起こす。
言葉を選ばずに言うと、とどのつまり。
めちゃくちゃ気持ちいいのだ。(らしい)
段々と脳が真っ白になっていく間隔に、シオンの意識は少しずつ沈んでいく。
どのくらい続いたのか、低酸素状態で頭が回らないシオンには理解ができなかった。
終わりは唐突に訪れ、沙花叉はシオンから離れた。
沙花叉とシオンの間に、銀色の橋が架かって、途切れた。
「は…ぁ……はぁ…………んぅ♡……………………」
やっとこさ酸素を取り込むことができ、シオンは肩で息をしながら文字通り必死に酸素を体中に巡らせる。
無意識のうちに内股になり、ふとももを擦り合わせる。
その奥に鎮座する秘部からは、とろ…♡と濃密な愛液が溢れ出てパンツにシミを作る。
「シオン先輩、脱げます?それとも脱がしましょうか?」
沙花叉が問いかけるが、今のシオンに返事をする気力はなく、虚ろな眼差しで沙花叉を見つめながら肩で息をするばかりだ。
だが、熟年の夫婦がアイコンタクトで会話するように、沙花叉はシオンのその眼差しだけで何を言いたいのか理解したらしい。
沙花叉は、これまた何故だか妙にこなれた手つきで淡々と服を脱がしていく。
その作業に、恐らく一分も経ってはいないだろう。
いつのまにか沙花叉も脱いでいて、お互い生まれたままの姿となった。
沙花叉は脱ぎ終えた服を地面に放り、ダブルサイズのベッドの上に転がされているシオンの頭の横あたりに手を置いて覆い被さる。
沙花叉はシオンの顔に再び顔を近づけ、その小さな唇にキスを落とす。
元々顔を蕩けさせていたシオンの顔がより一層どろどろに解かされていく。
「はっ、…ん………しゃっ、かまたっ」
「んはっ、シオンちゃ…かゎい…っ、」
沙花叉がシオンから離れるたびに、もっともっとと子供の様にせがむシオンに、沙花叉の庇護欲がゾクゾクと疼く。
沙花叉は、一旦離した顔を再びシオンに近づける。
またキスされると思い、シオンは目をぎゅっと瞑る。
再び、沙花叉の感触がやって来た。
口ではなく耳に。
「ひ、ゃっ…?!」
耳たぶを甘噛みし、耳の外側に沿う様に軽く噛む。
その度にシオンはビク、と体を揺らす。
話は打って変わるのだが、シオンの耳にまで顔をよこす事は、人間にとって不可能だ。
よって沙花叉は、その豊満な胸をシオンの胸の上に乗せているのだが、それが揺れる揺れる。
ぐにゅぐにゅと形を変えるそれを目の前で目撃し続けるシオンの顔が徐々に熱を孕んで自然と赤く熱くなっていく。
とまあそんな沙花叉も、一箇所だけを攻めるのも味気ない訳で。
「んなっ、」
シオンの顔の横に着いていた左手をベッドから離して、シオンの左乳に着地させた。
指を不規則に動かしながら撫でる。
シオンから淋しげな顔が上がる頻度が多くなったタイミングを見計らって、乳輪を撫で回す様に弄くり回し、時折乳首をキュッと摘み上げる。
「んんっ、さかまたあ…それっ、ヤあぁ…っ」
シオンが身を捩らせながらそんなことを言う。
けれども、沙花叉がその言葉に応じるはずはなく、悪い笑みを浮かべながら続行する。
コメント
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みぅです🤍 うわ……遂にラブホまで来ちゃったね……。沙花叉の「今なら引き返せます」って問いかけ、すごく切なくてグッときた。シオンが「沙花叉がいい」って笑顔で答えた瞬間、ブチッと切れる音までもう聞こえた気がしたよ……。 それからの展開、沙花叉のこなれた手つきが逆にゾッとするし、無理矢理なのにシオンが蕩けていく描写が重くて苦しい。酸素を制限するあたり、二人の関係の危うさがよく出てたな……。続き、ちゃんと読みたいです🌙