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前編から読んでいただけると助かります。

BL気はないです。ブロマンスっぽい。


Three…

Two…

One!

「怪盗キッドが現れたぞ!」

煙幕と共に現れた怪盗キッド工藤新一はまたしても華麗に盗んでいく。

中森警部が部下に指示を出していく中、その間をすり抜けるように逃げていく。

やっべえこんなにチョロいもんか…?

あいつみてえにキザなセリフは吐きたくねえけどバレない程度に暴れてやるか。

寺井…さんの情報通りに予め確認しておいた逃走経路を使って館内を抜けていく。

そういえば確か、あいつの追ってる組織のやつもこの宝石に目をつけてたって言ってたな。

だからこれをどうしても逃すわけにはいかなかったのか。

本物の怪盗キッド黒羽快斗には変装するときだけ手伝ってもらっていた。工藤新一として。

ちょーっとばかし体調の悪いってことにしておいたけど鈴木次郎吉に呼ばれてたんだからわざわざ来る理由も納得できなくはないだろう。

あいつ…オレがちゃんと盗むところ見てたか?

そんな余計なことを考えながら屋上に辿り着くと、それからすぐ工藤新一こそ泥と白馬探がやってきた。

てか白馬いたのか…

「名探偵がお二人も揃って私を捕まえに?」

俺は大女優工藤有希子の息子なんだぞ、と言い聞かせながら”怪盗キッド”を取り繕う。

「既に外は完全に包囲されています。今日こそ捕まえますから!」

「キッド、大人しく退散したらどうだ?」

絶体絶命のピンチのはずなのに月に宝石を照らしながらフッと妖艶に笑みを浮かべたその姿はいつもとはまた少し違うような、美しさを感じさせた。

「それは返しておきますよ、麗しゅう探偵さん方。 」

「逃げても無駄ですよ!」

「残念。ケケッそんじゃあな!」

投げられた宝石を受け取った白馬は怪盗キッドの様子が少しばかりおかしいことに気づいたのか、また違う理由なのか。それ以上追いかけることはしなかった。

あいつのあんなキザなセリフなんて死んでも吐けねーよ…なんて考えながらハンググライダーを使って飛行している新一だが、その景色を満喫できるほどの余裕があった。

予想に反して組織が現れることもなかったからだ。

まあ、これで衣装をあそこに戻しておけばしばらくあいつに会うことも無くなるだろうし。

少しばかり寂しいような気持ちに気づかないふりをして家路を辿っていった。


あれから数週間、東都大学の入学式の朝。

キッドとは話していないどころか会ってもいない。素顔は知っているが、探そうと言う気にはなれなかった。

というより顔から本名は炙り出せたが、それ以上特に何もする気がわかなかった。

新一は成績トップで新入生代表として選ばれたため、リハーサルのために誰よりも早く出向かなければならない。

今年の新入生代表は成績トップが二人だったとかで異例の二人体制らしい。

相手はどんなやつか。まあ誰でも良いけどと考えながら一歩足を踏み出す。

事前に貰っていた代表挨拶のセリフを頭に入れながら向かっていると、いつのまにか着いてしまっていた。

初めて顔を合わせる教授らに軽く挨拶をし、中へ向かうと、思わぬ人物の後ろ姿が目に入った。

あいつ…もしかして…

「黒羽さん、もう一人来ましたよ」

「ありがとうございま…」

「おめ、工藤!?」

「か、かいと…」

直前のところまででかかった「う」を必死に喉元に抑え込むと、教授から「二人とも知り合いか〜とりあえず二人で仲良く休憩してて〜」なんて言われてしまう始末。

「オメー怪盗キッドだろ」

「さ、さあなんのことやら…」

「んじゃあさっきなんで俺の名前叫んだんだよ」

「そ、そりゃあ迷宮無しの名探偵、警察の救世主、有名な話ですよね…?」

あくまでもシラを切り続ける黒羽に新一は決定打をぶち込んでやろうと、顔を近づける。

「黒羽快斗くん。あの子に…」

「ああはいはい!分かったよ!名探偵さん!」

「それでこそオメー怪盗キッドだな」

満足気な顔をした新一に黒羽がそういえば…と話を続ける。

「あの子って青子のことだろ?オメーどこからその情報仕入れたんだよ」

「あ?そんなもんブラフだよ」

「あっやべ…」

くっそ、前もこれはブラフか?って思ったくせに。何考え無しで発言してんだよオレ。

「これからも協力してやってもいいぜ。パンドラを狙ってる組織とやらを潰してやりてえ。」

「いやいや、名探偵を巻き込むわけには…」

黒羽の気遣うような発言を一蹴した新一は、まだ分かんねえのかといった態度で話を続ける。

「良いか?オメーは警察内部の人間に協力者がいた方が断然盗みやすいだろ?しかも俺に似たオメーはコナンのときみてーにいつにだって工藤新一に成りすませる。そして俺は組織がどんなんか知りたい。ただ宝石とは無関係な俺にとって一から調べるよりオメーと一緒にいた方が情報が手に入りやすいんだよ。なかなか良い条件じゃないか?」

この話を聞いてつい新一に危ないことに首を突っ込むな、と言いたいところだがそれは黒羽も同じだ。

名探偵を巻き込みたくない、なんて思った黒羽だったが、

「良いぜ。その案乗ってやろうじゃねえか」

自分を理解してくれている人物がいるとどれだけ嬉しく、安心できるのかを知った黒羽は二つ返事で了承してしまった。

「決まりだな。んじゃよろしく、黒羽」

「よろしく、新ちゃん♪」

「お前なんだよその呼び方」

「えーダメだった?」

早速からかってくる黒羽に一発蹴りでも入れてやろうかと思ったが、怪盗キッド、もとい黒羽快斗のこんな姿を見ていればその気も失せてしまう。

「さすがに冗談。よろしくな、新一」

「おう、快斗」

こうして二人は共犯関係という秘密の約束を交わした。

end

名探偵コナン・まじっく快斗 短編集 【快新・K新・Kコ・快新快・Kスペ・快青】

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コメント

2

ユーザー

好きなやつだ!!

ユーザー

2人が協力関係になるのめちゃくちゃ最高✨ え、待って!?白馬もいたの!?しかもいつもの怪盗キッドと違うことに気づいてるっぽいし、どーなるの!?って思ったらあえて追いかけようとはしない所がいいな、って思った!! 新入生代表が2人って天才すぎるだろ……😳😳しかも教授も「知り合いなんだね〜」って感じになっちゃうし……w とりあえず協力関係になったからこそお互いがピンチの時は入れ替わってほしい……!!

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