ストリートのハートの女王の像を見る
『お前は幸せかい?
幸せなら其処を代わってほしいよ』
返事が返ってくる筈が無いのにボクは話し掛ける
ポチャンポチャン
嗚呼まただ…
ボクが倒れたあの日から…水の垂れる音が良く聞こえるようになった
周りから聞こえるヒソヒソ声
鬱陶しい
全員殺してしまいたい衝動に駆られる
其れを必死に我慢して
偶に自分が何者なのか分からなくなる
ボクはハーツラビュル寮の自分の部屋の机の椅子をひいて座る
そして日記帳を出して日記を書く
○月×日
大切な人の元へ帰れるのなら
直ぐにでも帰りたい
けれども忘れられてそうで怖い
てんで駄目だなボクは
来る日も来る日も
ルールを守るばかり
滴るあの水の音は
いやで堪らない
それだけ書いて日記を閉じる
今もずっと水の音が響いて堪らない
可笑しくなりそうだ
寝ても疲れは一向に取れない
ボクは今日も授業を受ける
昼休み,目に監督生さん御一行が入った
スカートだ…
『良いなぁ…』
ボクだってまだ歳頃なんだ
お洒落したい…
けど其の感情は押し殺さないといけない
監督生さんはボクを見つけるとボクの方にやって来た
監督生「オルト君にちゃんと謝らないと駄目ですよ!」
…苛つく
オルト君に当たってしまった原因はお前なのに
首を刎ねてしまいたい
ボクは歯を噛み締める
『何でそんな事君に云われなくちゃならないの?』
エース「はぁ?監督生は優しいから言ってるんです〜
そんな事も分かんねぇの?」
デュース「先輩だからってそんな言い方はないじゃないですか」
五月蝿い…五月蝿い!!!!!!
『お前ら(トランプ兵)如きがボク(作者)に口答えをするな!!
ボクの苦しみなんて知らない癖に!!
優しいんならほっといてくれよ!!』
感情が爆発する
目の前の彼女は泣きそうだ
此処は食堂
皆の目線が集まる
彼女は泣いてしまった
ボクに非難の声が上がる
泣き声も,其の声さえも鬱陶しい
五月蝿くって堪らない
『何でお前はスカートを履いてるの!?』
エース「何言ってんの?
そんなの監督生が女だからだよ」
デュース「…?スカート…?」
ルーク「…………!?
まさかルイスは…!」
ヴィル「ちょっとルイス!
今のアンタ,最低な事してるわよ!
分かってるの?!」
『最低な事をしてるのはお前達の方だ!!』
まだ分かって…気付いてくれないの?
恋花「ルイス!
何があったんだ?」
お姉ちゃんはボクに寄り添い優しく聞いてくれる
ボクは何も話さない
優しいお姉ちゃんにも非難の声が上がった
ルーク「待つんだ!2人は…!」
ルークさんの声は野次馬には届かない
ボクはもう,どうでも良かった
『どうシて分かっテくレないの?ゲホッ
気付イてくれナいの?ゴホッ』
ボタボタボタボタッ
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