テラーノベル
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🍌視点
⛄️「おんりーかぁ!ええ名前やん!」
『……ありがとう。』
自然に言葉が返せたのが
自分でも不思議だった。
⛄️視点
森の中で彼を見た瞬間
運命の相手はこの人だと感じた。
出会ってしまったからには
もう絶対に逃さないそう思った。
⛄️「おんりーは帰る場所あるの?」
と聞けば悩みながらこう答えた。
『…ない、と思う…。』
口角が上がるのを我慢する。
後は自然に誘うだけだ
まだ歯茎を出すには早い。
森で出会った時のおんりーは
どこか遠くを見つめていた。
その瞳には寂しさや孤独を感じた。
今の状態のおんりーの心には
隙間がいっぱいある。
だからその隙間に僕が入り
扉に鍵をかける。
内側からゆっくり蝕んでいく。
おんりーみたいな優しい子ほど
壊れやすくて面白い。
絶対逃してあげないから覚悟してな。
あぁ本当に可哀想で可愛い。
🍌視点
?「2人ともお待たせ。
仲直りはできたかな?」
とキッチンの奥から明るい声と
暖かな湯気の香りがした。
手には熱々の野菜のスープに
焼きたてのパンが人数分用意されていた。
おらふくんは自信満々そうに
⛄️「当たり前じゃないですか。
僕達名前で呼び合う仲なんですから!」
なぁおんりーと肩を組まれる。
僕は曖昧に笑ってうなずいた。
肩を組まれたままの
距離が妙に近かったが
振りほどく理由はなかった。
『うん。…仲直りしました。』
そう答えれば
おらふくんの腕に力が入り少し痛い。
?「2人とも仲直りできてよかった。」
?「てかおらふくんだけ
名前で呼んでもらえてずるいんだけど!」
?「ぼんさん落ち着いてください。
ご飯が冷めちゃうから食べてから
自己紹介でもしましょうよ。」
騒がしくなった食堂の中肩の痛みが
どこか現実の輪郭を伝えていた。
スープの湯気が
食堂の窓に薄く曇りをつくっていた。
賑やかな声。
温かい匂い。
焼きたてのパンの香ばしさ。
そのすべてがどこか現実味を欠いていた。
⛄️「ほらおんりー、あーん。」
『……自分で食べられるよ。』
⛄️「えぇー冷たいなぁ。
仲直りしたばっかりなのに!」
笑顔のままだがどこか恐怖を感じる。
むしろさっきより力が
強くなっている気がする。
一緒に笑えばいいのか
拒めばいいのか
分からなかった。
?「…2人とも仲いいね。」
ふいに隣からそう声をかけたのは
さっきの優しい声の人。
名前はまだ知らない。
けれど笑顔はどこか落ち着いていた。
?「僕はドズル。この屋敷の主だよ。」
『ドズル…さん。』
ドズルさんは小さくうなずいた。
?「次は俺ね!
ぼんじゅうるですどーもです!」
サングラスをかけた身長の高い人。
?「俺はおおはらMAN。
おんりーちゃんよろしくね。」
豚の被り物を付けた大きな人。
騒がしかった屋敷の中は
より一層騒がしくなった。
⛄️「ドズさんおんりーは大丈夫ですよ。
僕がそばにいるんで。」
🦍「そう? でもそばにいるって
誰にとっての安心なんだろうね。
おらふくんすぐ壊しちゃうのにね。」
ドズルさんの言葉に
おらふくんの笑みが一瞬だけ引きつったのを
見逃さなかった。
⛄️「……さぁ、どうでしょうね。」
その後の食事は
なぜか味がよく分からなかった。
居心地の悪さをひしひし感じた。
1000❤︎↑
題名考えるの難しい🤨
コメント
2件
おっとぉ…?🦍さんは⛄️に任せるのは不安なのかぁ…?🍌ちゃんが帰る家がないのに対して微妙な反応してたなぁ…?何かあったのか…?🍌ちゃんが壊れるまであと何話か分からないけど私の性癖が壊れてしまうかも…🤤