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何処からか乾いた風が吹いている。今日はとてもいい日だ。華やかに蝶は舞い、楽しそうに小鳥は歌い、でっかいドラゴンはブレスを吐く。
「嗚呼……帰りたい……」
【帰宅部は異世界でも帰りたい!】
橙色に空が染まっている緩やかで長い坂道を自転車にシャーッと勢いに任せながら乗っている1人の冴えない青年がいた。名前は喪武 勇飛(モブ ユウヒ)中学1年生だ。彼はなんの特徴も無い所謂モブ。に、憧れた変人である。彼は可愛くて優しいツンデレ幼なじみが居て、トラブル体質で、眼鏡をつけていたらダサ男なのに外したら少しかっこいい。という主人公三拍子が揃っているモブである。ここまで来たらもう物語的にラブコメ主人公なるのは確定なのだが、ここで事件が発生する。そう、トラックに轢かれるのだ。メタいことを言うと今から異世界に行く訳だが、その少し前の事を今から見てみようか
勇飛「俺はモブ俺はモブ俺はモブ」
???「おーい!何やってんだ!」
勇飛「おぉ!推定オタク仲間の和也!」
和也「いや…アニメとか分かんないし…」
勇飛「ドュフwwwアニメはなろう系が好きでござるwwwドュフwww」
和也「いつも思うんだけどさ…逆に目立つだろそれ……」
的確な指摘である。
勇飛「いやいや待てよ、完璧なモブだろ」
和也「スピンオフの主人公レベルには目立ってるぞお前。」
勇飛「えぇ…もっと頑張らないと…」
和也「頑張る方向性間違え過ぎだろ」
的確過ぎる指摘である。
和也「今日放課後カラオケ行かね?」
勇飛「ごめん部活あるから」
和也「帰宅部だろ…」
勇飛「帰宅部も立派な部活だ!」
和也「急に何もやってないことを胸を張って宣言し出してどうした」
勇飛「やってるぞ!毎日家に帰るために全力だ!」
和也「えぇ……」
ドン引きされる主人公なのであった。まぁこの後屋上で可愛い幼なじみとお弁当を食べるというイベントやクラスメイトの女子にラブレターを貰うイベントがあったのだが、羨ましいからカットする。そして放課後になると、鍵を手に握り自転車へ全力疾走。そして校舎にトラックが13台突っ込んできて死ぬ。さっき橙色の空って言ってたやん!と思うかもしれないが、別日である。うぇーいw簡単に自分の妄想で信じてやんの〜w……まぁ、それはそれとして、そこそこ良いことをしていた勇飛はそのまま天国に行くのだが、その天国で出会った神様が俺ってワケ。で、さっき転生させてきたんだけど…
数時間前
勇飛「転生!?うっわ〜主人公っぽいわぁ〜嫌だなぁ〜このまま天国ライフ謳歌できない?」
俺「それがぁ〜無理なんよ〜」
勇飛「無理なんか〜」
勇飛「んじゃ、異世界でモブになる!そして神様呆れさせてここに帰ってくる!」
俺「えぇ…」
俺(ドン引きだわ…なんだコイツ…)
そういうことでテキトーに『帰宅部』って能力あげてアラサーにして異世界にぽいって放り投げて来たわけだけど、こんな感じ
変な召喚士「おお!貴方が勇者様ですね!?何度失敗したことか!別世界の魔王だったり猫だったり太ったおじさんだったり…」
勇飛「お、おう…」
いやお前がドン引きするなよ
変な召喚士「とにかく!勇者様!世界を救って下さい!」
ここからは王道RPGの流れで王様に会って能力を測定するなんか凄そうな道具で『帰宅部』って能力だったせいで国から追放されて1人ポツンと佇むことになった。後王様にビビる演技が迫真過ぎて心配された。
それから3日後…
勇飛「嗚呼……帰りたい……」
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#玉座がメインヒロイン