TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

【ノベル】冬の×××は冷たすぎる

一覧ページ

「【ノベル】冬の×××は冷たすぎる」のメインビジュアル

【ノベル】冬の×××は冷たすぎる

2 - 【番外編】もしも“×××”が“××”だったら?

♥

81

2025年03月01日

シェアするシェアする
報告する

……キーンコーンカーンコーン…… 授業終了のチャイムが、学校全体に響き渡ると同時に、私は教室を飛び出した。

暗い廊下を走り、走り、走る。

授業が終わり、廊下に出てきた他クラスの担任に注意されるが、そんな言葉は、もう私の耳には入ってこなかった。

今やるべき事は、 “ あの場所に行く。 ”

只、それ だけ。








ゴミ袋とモップを手に、長い長い廊下を走り抜けた後、私は個室に滑り込んだ。

「はぁっ、はぁっ……やっと……!」

授業中、無くなっていないか心配で堪らなかった【××】を見つけて、ほっと、安堵の溜息をつく。

そして、乱れた呼吸を落ち着かせながら、私は貴女に腰掛けた。

「良かった、間に合って………。なくなってたら、どうしようかと思った。」

額の汗を服の袖で拭いながら、そう口にする。

……勿論、貴女は動かない。


「…………冷たいなぁ………。」

だがまあ、別に良いのだ。最初から反応は期待していないし、間に合ったのだから。


「……さて。人が来る前に、片付けちゃおう。」

教室から持ってきたゴミ袋に、貴女の体を乱雑に詰める。

カモフラージュの為に、残り少ないトイレットペーパーと、清掃用具も詰め込んだ。

うん、これなら、ちょっと見ただけではバレなさそうだ。


次に、床にこびりついてしまった血の処理だが………、案の定、水に浸しただけのモップでは落ちない。

「まあ、これぐらいなら……生理の血が床に垂れたってことで、誤魔化せるかな……。」

血が出るやり方ではなく、殴×にしておいて良かった、と頭の中で思う。


ずっしりと重くなったゴミ袋を抱え、私は個室のドアを開けた。

幸い、まだトイレには誰も来ていない。


「よし、誰もいないね……。良かった。」

「この【×体】は………、…うーん………。裏山にでも埋めておくかなぁ………。」


念の為、水を出し、手を洗い、それを服で拭く。 そして、私はトイレを後にした。

「あははっ、一緒に行こうね、××ちゃん。」

「それにしても………。【×体】って、こんなに冷たいんだ。家では、あんなに温かかったのにね?」


おしまい

この作品はいかがでしたか?

81

コメント

17

ユーザー

貴方の体をゴミ袋に詰めた ☓体が入った個室のドアを開けた ?????

ユーザー

死体に腰掛けるな

ユーザー

最後のセリフが癖すぎて死にました 大好きです(*˘ ³˘)♥ちゅっ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚