テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
『狂おしいほど、君の背中に焦がれていたい』
「いいか、たっつん。今回のヤマは今までとはワケが違う。一歩間違えれば、命はねえぞ」
薄暗いアジトの奥。カラフルピーチという名の非合法組織を率いる若きボス、じゃぱぱは、デスクに広げた作戦図を見つめたまま、冷徹な声を響かせた。
いつもなら仲間たちと騒がしく笑い合っている彼だが、ひとたび裏社会の任務に臨めば、その瞳には冷酷なまでの覚悟が宿る。
その背後に、影のように付き従う一人の男がいた。
赤い髪を少し乱し、不敵な笑みを浮かべて銃のシリンダーを弄んでいる男、たっつんだ。彼はじゃぱぱの右腕であり、組織の中で最も狂暴で、そして最もじゃぱぱに忠実な特攻隊長だった。
「ハッ、何言ってんだよじゃぱぱ。そんなの今更やろ」
たっつんは銃をホルスターに収めると、一歩、また一歩とじゃぱぱの背中へと近づいていく。
じゃぱぱが怪訝そうに振り返った瞬間、たっつんはその大きな身体でじゃぱぱをデスクの縁へと追い詰め、逃げ場をなくすように両手を突いた。
「な、なんだよ急に、たっつん……っ」
「俺がいつ、命を惜しむようなタマに見えたん? お前が地獄に行くって言うなら、俺は喜んでその先頭を血みどろになって突き進んでやるよ」
たっつんの瞳には、狂気にも似た、じゃぱぱへの絶対的な執着と忠誠が揺らめいていた。
いつもは悪友のように肩を並べている二人だが、ふとした瞬間に見せるたっつんのこの「盲目的な従属」に、じゃぱぱはいつも背筋がゾクッとするような熱さを覚える。
「たっつん、顔が近い……。お前、たまに本当に頭がおかしくなるな」
じゃぱぱが顔を少しそむけ、苦笑しながらもその耳を赤く染める。たっつんはその反応を愉しむように、じゃぱぱの顎を強い力で掴み、無理やり自分の方へと向かせた。
「頭がおかしい? そうだよ、お前に出会ったあの日から、俺の頭はとっくに狂ってんだよ」
たっつんはじゃぱぱの耳元に唇を寄せ、低く、掠れた声で囁いた。
「お前がどこで誰を裏切ろうが、どんな悪魔になろうが関係ないねん。俺のボスは、俺の神様は、世界中でじゃぱぱ、お前だけ。……だから、何があっても俺を置いて行くなよ?」
「……勝手にしろ。お前を切り捨てられるわけないだろ、馬鹿」
じゃぱぱが観念したように息を吐いた瞬間、たっつんは貪るようにその唇を塞いだ。激しく、お互いの存在を確かめ合うような深いキス。
どんな危険な闇が待っていようとも、この背中についていく。二人の狂った主従関係は、誰にも引き裂くことはできなかった。
コメント
6件
うわっはぁ ... !! (?) えぁ 、神降臨 ですね (???) 最高 あいしてる ((( 🤛🏻 ⚡️ 彡 の 🦖 彡 への 忠誠心が もう 、なんか ... 癖です (?) 流石 師匠 すぎる 😭😭😭😭😭
わぁお……好き🫰💕
この二人の「主従」の描き方がすごく好みです。たっつんの「俺の神様はお前だけ」って台詞に、狂気と忠誠がぎっしり詰まっててゾクッとしました。じゃぱぱが耳を赤く染めるところも、冷酷なボス面とのギャップでグッときます。背中への焦がれ、というタイトルも冒頭で効いてますね。続き、絶対に読みたいです。
ことおと
250
78
2,833