テラーノベル
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昼過ぎ。ふたり並んでお昼寝タイム。
祐希はウトウトしながら、隣にいた藍の寝顔を見ていた──そのとき。
「……ん、……やだ……どこにも……いかないで……」
小さく寝言を言いながら、藍の手が祐希のシャツをぎゅっと掴む。
「ゆーきさん……すき……」
「藍、俺の夢見てるのかよ……」
くすっと笑いながら、その手を優しく握り返す。
「……俺も、好きだよ」
その言葉に気づいたのか、藍の表情がふわっと緩んだ。
まだ眠ってるのに顔がほころんでるの、可愛すぎる。
──後でどんな夢見てたのか聞いたら、「祐希さんと一緒にお昼寝してる夢」だったらしい。
「夢の中でも俺と昼寝してたの?」
「うん、ぎゅーってされながら寝てた」
「すき、って言ってたけど?」
「はっ?なっ!?べ、別に!良いだろ!!」
「なんでそんなムキになってんの?」
「夢の中でも、祐希さんを好きでいたいんだよ!!」
夢でも現実でも甘えたくなる相手は、ただ一人なの!!と顔を真っ赤にして言う藍だった。
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