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あなたに出会ったのが間違いだった。
事の始まりは中1の頃。
入学したばかりであまり打ち解けることができず、すぐに帰ろうとした放課後。
一人で帰った先には知り合いの先輩達が何か話していた。小学校が同じで、卒業してしまってからはあまり話さなくなってしまった先輩。
一瞬その場を離れようとしたが、先輩は私に気が付き、声をかけてくれた。
その先輩と話していたのは面識がある男の先輩と、まったく見覚えのない男の先輩。男の先輩はあまり関わりたくないが、声をかけられてしまった以上、逃げることはできそうになかったので談笑に交わることにした。
女子の先輩は小学校の頃名前で呼んでいたので苗字に先輩とつけて呼ぶのはなんだか新鮮だった。あまり仮名を作るのは得意ではないため、♪先輩とでも呼ぶことにしよう。
面識のあった男の先輩は小学校が同じで何回か見かけていた。そして私の名前をよくいじっていた。とりあえず、☆先輩と呼ぼう。後で聞いた話だがどうやら文武両道らしい。意外。
そして全く見覚えのない先輩は…小学校が違うというわけでもなく同じらしい。だとしたら必ず面識はあるはずだが…よほど関わりがなかったのか。この先輩は❄先輩として呼ぶことにする。けれど、本人に呼んだことは実は1回もない。
最初は少し警戒心があったが会話の内容が面白かったため、すぐに打ち解けることができた。
❄先輩は意外と抜けていてすぐいじられていた。
♪先輩はどちらかというと毒舌よりでツッコミ役は大抵♪先輩だった。
☆先輩は少し真面目だけれど気さくで話が合う先輩だった。
なんだか少し小学生に戻った気がした。タメ口でも話せて会話に交じることができる。楽しかった。
よほど楽しかったのかいつの間にか30分以上は過ぎようとしていた。流石にずっとここで話をしているわけにも行かない。だから、またこの場所で話せたら良いなと思いつつ、先輩達に手を振って家に帰った。