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コメント
7件
ソ連さん怖いのか〜 確かにナチさんちょっと怖いとこありますもんね〜 でも前の事は知らない筈なのにな… ラブラブハッピーエンドだと良いんですが… 続き、楽しみに待ってます!
ぐったりした表情…ナチさんはなんかポーカーフェイス上手そうっていう偏見がうちの中であるからその瞳の奥に隠された表情がソ連さんにはわかるって言うことなんかな…まあナチさんは12歳だから疲れるのも無理はないけどね(´・ω・`)あと!プリンのお詫びって…尊いよぉ''…!最高👍
カーテンから漏れ出た柔らかい光が、少し埃っぽい部屋を照らす。
ナチスが起きると、一つくしゃみをした。
辺りを見渡して、忙しかったのか、少しごちゃついてきた部屋に小さなため息をつく。
ナチス「掃除をしなくてはならないな。」
部屋の端に置いてあった掃除機を持ち、軽く全体にかけた後、
少し乱雑に並んだ本をまっすぐにし、缶ビールや紙屑など、もろもろを処分した。
ナチス「うん、いくらかはマシになっただろう。」
またナチスがくしゃみをした。
ナチス「今日は、やけに冷えるな。指先も冷たい。」
木箱から古びた白金懐炉を一つ取り出し、小さな保温用の袋に入れた。
スーツに着替えると、ポケットにそれを突っ込み、家を後にしたのだった。
日帝「おはようございます。」
ナチス「おはよう。イタ王に任せたプレゼン資料って持ってるか?」
日帝「明日までに完成させるとのことです。」
ナチス「プレゼンは明日なのだが。」
日帝「まあ、多めにみてやってください。多分、作ってくれるはずです。」
ナチス「はァ…アイツに任せるんじゃなかった。」
相談していた2人だが、オフィスのドアが開く音がして、視線を向けた。
ソ連「はよう。お?なんか困ってそうだな。」
ナチス「イタ王のところ行って、プレゼン資料まだかって聞いてきてくれ。生憎、私は手が離せない。」
ソ連「りょうかーい。あ、そうだそうだ。はいこれ。」
ナチス「なんだこれは。ショートケーキか?」
ソ連「プリンのお詫び。いちごデカい奴選んだんだぞ〜!」
ナチス「まあ、昼休憩に食べるとしよう。ありがとな。」
ソ連「ん、じゃ、行ってくる。」
ナチス「いってらー。」
自分のデスクに荷物を置き、メモを片手にエレベーターに乗り込む。
ナチスはいつも通りだった。…でも、俺はそんなことなかった。
今まで通り、人懐こい笑顔を見せてくれるのだが、嬉しいと思う。
でも。どうしてか、その笑顔が怖くなった。
この世界は死後の世界。あまりにも平和だが、忘れられた国の終着点。
『ラストアース』
国の記憶は戻らないように、矯正してあるし、
歴史の情報が読み取れる図書館に入るのは制限がかかっている。
国際連盟のみ、入ることが可能だ。
今までナチスのことは、前世でどんな友好国だったんだろうと、時折考えていた。
それが最近になって、目を合わせたり、会話するのも怖くなった。
今までは、話すのはちょっと照れるけど、楽しい。そんなふうに感じていたのに。
怖い。瞳の奥の鉄十字が。時折見せる、仕事でぐったりした表情が。
それに加えて、顔を合わせるたびに、心が締め付けられて、悲しくなる感覚が。
何よりも大事なアイツを怖いと思う自分が怖い。
ソ連「どうしちゃったのかな、俺。」
背中にゾクゾクと冷たいモノが触れる感覚がして振り返るが、
そこには何もいなかった。