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「えっと、なんて言おう」
う〜んと唸って考える沙羅。そしてしばらく考えてから、何かを思いついたように顔をパァっと明るくさせた。
「明日、駅前のカフェで会いませんか!?」
あたしの顔をドヤ顔で見つめてくる沙羅。
「なんで敬語なの」
「え〜っと、なんか?う〜ん、ちょっとなんていうかあれ!アレなの!」
指示語が多くて言葉になってない。あたしはあたふたしてる沙羅を見て吹き出しそうになった。
「いいんじゃない?メッセージ送ってみなよ」
「うん!」
沙羅はタタタッと文字を打って送った。沙羅は決めるまでの時間はすごくかかるけど、決めたら行動をすぐ起こすタイプなんだよな。
「……あ!既読ついた!」
「海斗くん…、『行けるよ。明日楽しみにしてる』だってめっちゃ嬉しい〜〜」
「よかったじゃん。快く了解してくれて」
「うん!ドキドキして寝れなくなっちゃうかも〜!」
「あはは。…あ、もうこんな時間だ。急いで帰んないと」
あたしは自身の左腕に付けてる時計を見て、時刻を確認する。もう5時半だ。
「明日頑張ってね!じゃあ、また月曜日〜」
「そうだね!じゃあね〜」
沙羅に手を振って、あたしは駆け足で家に帰った。